日報

あるいは遺書

りゅう

形 絡まり合って またどっかいく さようなら 匂い 君に触れていたい 身体がない時も そう思う だから雨 降ってない時も雨 悲しいことは気持ちがいい そのままになれる気がして 笑ってほしい 笑顔は綺麗だと思う 色々な形がある そのどれもに価値がなくて よ…

ユニバーサルスタジオジャパン おでん 君と星を見上げた やっていけそうと思う 悲しい 時は流れて橋の上で 過去を見据えて未来を振り返る 全てはここにあるのに 全てが遠ざかっていく気がする 想像力の限界 君の好きな色 抱きしめる 大地を踏みしめて 好きな…

社会が悪いってわけじゃないけど 社会はおかしい 水彩絵の具のような空が 居場所をどんどんなくさせる 自分しか見えない塔が 言語がバグっていく 食べたり吐いたりする意味 その透明に足を浸して 遷ろっていく朝の雨 カーテンを開けたらまた 地図を忘れてい…

やっていこうと言って別れた 白い息がふわりと 俺はまだやれるのかもしれない 何か意味のあることを言いたい気がする 祈りと祈りの間の空白で 曲と曲の間で 何となく永遠だって思う 戦闘機が飛び立つ 梢がざわめく 愚かな歴史を塗り替えるために 街がまた動…

静かだ 日常の動作をしながら君の曲を聴くのが好き もう日は高く昇ってる 街は動き出している 今日のことを10年後に思い出したら どうだろう 洋服の色が私を印象付けるように この部屋が私を規定していく 冬、轟音のギター、湯気、天使のさえずり 光と影の間…

脳が痩せ細る 限界を超えろと喚き立てる 悲観するほどの価値のある人生だろうか 電車は生温かくて気分が悪い 5ちゃんの広告がエッチだ 友達がほしい まあどうでもいいか 半分寝ているみたいだ 相応しい未来がやってきた 朝めし食べるの忘れた 女子高生に足で…

過失 過失の果てに 分からないことが嬉しいんだろ 暴力の悲鳴 その指で 命を操作する かつてそこにあったもの 今は海の底 とりあえず進む進む 鈍い痛み、鋭い痛み、様々な痛み 鳥が戦慄く 喜びの膜を掬う 自分が人間だと本当に言い切れるか 曇天の中を葬列は…

俺はもうだめかもしれないという気がする でも本当にだめになってからが始まりだと言われた それならそれでどうでもいい 地球の上を水が滑っていく 鳥とか昆虫とかそういう生き物が歩いている みんな仲間だね カフェインが全然効いていないとおもう 賞味期限…

ああ、そうだ、日報書かなきゃ…… えーと、今日は晴れです 空気が乾燥しているし 窓辺は埃っぽくて 脳みそはおかしくなったままで でも同じ気持ちが3日続いた試しはないので 今日か明日にはまた何かの勘違いに精を出し始めるだろう そうだ、今日と明日 とりあ…

神さまの子どもたち

もういない 誰もいない 仲良しクラブはおしまい 解散です 戦争だ、紛争だ、闘争だ 朝7時に起きてやっていく カフェインをぶちぎめて きっと君もそうだろう おっさんなら週末はスーパー銭湯でサウナに入って いい汗流して終了したい そういえば職場で泣いたこ…

あの泥濘を夢に見る 私は私を決められない 昆虫のように進む 誰かの魂が憑依する 待ってたのに 打ち寄せる波に足首を浸す 人類が全員いなくなった後の浜辺 ギターの弾き方を忘れる PCの画面は暗いまま 心臓が夢を見る 江ノ島に行きたいと騒ぐ 落ちてしまう …

地球にまた降り立った どうしようもない 影の形 みんなといると楽しい みんなといると苦しい 部屋の匂いに麻痺する 中毒患者 脳が痛むから 早くこっちにおいで 幽霊さん 世界が明るくなって 私は目を焼かれた お母さんと先生が現れて 人に迷惑をかけてはいけ…

さっさと死んでしまってもいい 海岸に打ち寄せる波を見る 惑星の公転軌道 ひどく怯えた兎のように 伏し目がちで老いていく 窓の結露を拭う 結局ここが一番居心地がいい 何一つわからなかった 定期送信 些細な喜びを集める 必死になって集める 終わりの足音 …

石垣の向こう ヨットが滑っていく それは冷たくなって消える 今朝は悪夢を見た にも関わらず目覚めはすっきりしていた 窓の水滴が落ちる コーヒーの湯気が消える 絵の具を溶かしたような雲を 老人のようにただじっと眺める もうやること全部やってしまったよ…

烏の急降下 硝子の矢 地方の道の駅の陽気な音楽 暗雲立ち込める 退屈そうな子 奇妙な霊が私の身体を使って喋る 身元不明の絵 冷たい風 まるで焼け野原だ 資本主義の夢 ハイビスカスが咲いている 天皇陛下万歳 結んでいく 文化の終わり 人間性の終わり 拾い上…

風に吹かれてます 漂流物に囲まれて 天国目指してる 屋根の上のシーサーみたいに 薄っすら笑みを浮かべている お姉さんがはしゃいでいる 麦わら帽子が飛ばされる サトウキビの花が揺れる 細かい雨が降り出す 光の中で歴史を抱きしめる 潮風で錆びていく自転…

まだ人生を繋ぎ合わせてる コーヒー片手に街を徘徊 曇り空の下 シーサーと龍が佇む どんなに遠くに居ても 潮風を感じられる 心なしか緑が濃い 平和への願いと破壊フェチ 船はだんだん遠ざかっていく おじいちゃんはハンモックでラジオ聞いてる 照らす 車の男…

おはよう またここにきたね 真っ青と白い朝 宇宙の光景 鏡の世界と同じ世界 寒いかい 雫を落とす ノイズが走る エデンの園で できる限りの言葉を探す 身体の中から 生えてくる 新しい器官が 鈴の音を鳴らす 洗濯物が揺れている 慣性と引力の関係で そして今…

子がけらけら笑ってる 何がそんなに面白いんだろうか 今日はとても寒い朝だ まだ代わりは見つからないし ハンバーグも冷たいままで 空を泳ぐ魚のアニメを見てる 壁に磔た手紙が揺れる 海の向こうで暴力の気配がする 薬物中毒の大人が だらしなく横たわったま…

作る わからなくなりながら 窓辺のぬくい光 手に入れて手離す 子供の手 心臓に近い 月の欠片 存在を揺るがす事件 辿っていく、辿っていく あなたが今日も生きている お疲れ様ですと言っている 冬の川は冷たい 泳いだことがまだない パンケーキみたいな幸福み…

去るよ ただいま 可能性の原子 滅亡した後の 屈託のない笑み もう迷わなくていい 過ぎ去る人々 どこへ行くの かわせみが歌う 歌詞を書いている どこにもないのだろう あなたの他には 痛みと解放 感性に従って 奔放に ゆっくり降りていく 地獄が広がっている …

君の手を引く 透明な暴力 日々の泡 帰れなくなる 夢を見ている 坂を駆けおりる 日がさす 誰か教えて 言葉の羅列が痛い 積み木が崩れる 白すぎる部屋で 質問に答えている 置いていかないで 鳥が空を滑る またあの匂いだ 寄せては返す くだらない歌 勇敢な歌 …

ひとひら預かる 与作は木を切る りゅうはプログラム書いてる 鳥がぴよぴよ鳴く 騒々しい世界で 女はパンケーキ食べたいとのたまう 流れ去る彼方へ 問題を抱えてる 窓辺の光に照らされて 埃がきらきら輝いて あの人は今日も元気に生きている 戦闘機が基地から…

人が人であるためには 大したことはないのかもしれない きらきら光る どっちでもない 今朝の夢の続きを期待している いつか戦争が終わったら 細胞の静けさをもう一度 食べて 手を繋いで歩く 不安なまま歌う 今日を始めるための儀式 聞こえない雨 濡らす、奪…

轍に足を突っ込んで 震えているのかよ お前が誰かなんて本当はどうでもいいよ ただ質問ということがしてみたかっただけだよ 眠れなくてイライラするから 漫然と詩を書いていることにします 月がみてる 窓が割れてる スープが皿からこぼれ出す 知らない人の日…

窓辺で光を浴びるのは誰? 秘密の花が伸びる 名前が必要ないくらい 美しい まだ呼べない きゅんってする 湯気を吐き出す 同じことを繰り返しているよね 手と手を重ねる 今という瞬間は個体の識別が必要ないから 絡まったコードが静かに息をして 埃が舞い散る…

地球の上に付着している 原始の海を泳いで 時間が経っていくのを感じる それは感じるためのものだ 夕闇の雲の間に 宝物が隠されていくみたいに 今君のことを思い出した 私がこれを語る意味はなんだろう 誰にもわからない形を 抱きしめていたいと思った お腹…

魂が魂の形をしている あるいは 風が吹く遺書 美しい耳鳴り 手に入れたそばから腐るなんて 天使の産声 もうほとんど残ってないよ もうほとんど底をついた 何も見たくない 何も聞きたくない あなたの歌 まだ朝のままで 窓辺の光が病む 道標がある どこに導か…

祖国を守って立派に散った英霊の皆さま この国は毎年3万人が自殺する国です そう言って無責任に沈黙 こんなものはたかが文字の羅列 私が観測している人間は 誰もかれも死に惹き寄せられていく そもそも生きたことも眠ったこともないのだ これは日記なのだ 辛…

雨が降る人影 美しい耳鳴りが響く 調和する 終わりの標 そして風景が描かれる 泡のイメージ 記憶を信じる 戻れない道を辿る あの時一人で居た 今も 他のものは何もない 肉体もない 朽ちるから 羽ばたいて、子どものように 映画や本が好きだった じっと見る …