日報

あるいは遺書

りゅう

魂が魂の形をしている

 

あるいは

 

風が吹く遺書

 

美しい耳鳴り

 

手に入れたそばから腐るなんて

 

天使の産声

 

もうほとんど残ってないよ

 

もうほとんど底をついた

 

何も見たくない

 

何も聞きたくない

 

あなたの歌

 

まだ朝のままで

 

窓辺の光が病む

 

道標がある

 

どこに導かれるのかさっぱりわからない

 

勇気を出して

 

なりたいから

 

ただ目を閉じるだけ

 

意味の羅列

 

この意味が意味を持つためには

 

あなたの中に入り込む

 

合意された社会的ツールが必要

 

それはカレンダー、それは錠剤、それは植木鉢

 

時間は過去から未来に流れる必要がある

 

波が寄せては返すのを続ける必要がある

 

そう、続ける、明日も、その次も

 

私は愛の強度を試している

 

そんなことをするべきではない人は言う

 

でも俺だって人になりたいよ

 

悔しければ手を伸ばせ

 

まぶたの裏側にあの輝きがまだある

 

香りがある

 

手紙が届く

 

そのままにする

 

そのままにしておく