日報

あるいは遺書

りゅう

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

虹が向く 無垢のままで 顔がない 痛みがない あなたという言葉を知った 電線に烏が止まっていた インターネットの中で 泳ぐ LとRの混合 小学3年生まで団地に住んでた 帰り道が長い お揃いの悪魔を飼っている 魂の方向性が似ている 階段を昇っているのか降り…

あなたは心臓を掻きむしる 血に濡れた手で 子供を抱きしめる 狭い部屋 匂いも麻痺して 木漏れ日がふわふわ浮かぶ テレビで戦争が始まる 何か始めないと 苦しい 出掛けては帰っていく 人影が行進する 夕日、夜、交互に お帰りなさい よく切れそうな鋭い月 わ…

咲いて 影ぼうし あの時なんて言ったか 覚えてない 大きな穴 深い この中に入ると 小さくなる ギター 窓辺の白い風 時間がぬるぬる過ぎていく 小さな部屋で 足を伸ばして この季節 記憶の欠落 長い間 わからなかった キーを押していく 私に喋らせるあなたは…

身体の時計が止まっていけば 苦しみも消えていく 線路沿いに咲く花を摘む 泣いてたの? 小四の頃俺は ランドセルの皮をむしり続けた まともな大人なんて一人もいなかった そういうものだろう 冷たい川がさらさら流れる 君は大人になって 俺は歪になって 病院…

陽の光が目に入ってしょうがない 友達に会えないのも仕方がない いつか死ぬならそんなに悩まなくていい 言葉の使い方を知らない 馴染みのある青が滲む テレビではいつも何か出来事がある 記憶が全部なくなった状態を想像してみる それでも俺は戦えるだろうか…

今日はできそうな気がする 虹が光る 存在が存在であるための条件があるのか アスファルトが冷たく 耳の長いロバや 骨だけのシーラカンス 泣かないで 強くなりたいと願う 日々買い物をする 心が壊れそうになる 深海の片隅の部屋で 窓枠の向こう 月明かりに照…

誰かの日記を楽しく読んでる 関係ないけど 惑星の公転を実感できるイベント 湯気が大気に消えていく 不思議だ 今も大陸はぬるぬると動き続け 山脈は隆起し続けている 身体がある ここにある 鍵盤を順に押していく指が 意思が 何らかの色やイメージを纏って …

何かが音もなく崩れていく それはとても静かに始まる お前も私も素知らぬ顔をして 冷たい川の中を歩いていく足の長い鳥 たくさんの音がバラバラに解けて それを考える前にやれ お前がここにいることは間違っている トンネルを通過する車が立てる地響きが 鯨…

何もできない 何もできないと思う 自分のことだけを徹底的に描写するやり方で 君と繋がりたいと思う 力が出ない バスに乗ってる 俺も死ぬのか 薬物と恋愛、ぐるぐる 笑っているのか 何も無くなっていく 冬の溜息 頭蓋骨の内側の空洞を抱きしめたい 屈託なく…

宇宙の端っこで 崩れそうな身体で 陽の光の中で 消えていく思考の中で 未来のことなんかどうでもいいよ お茶が飲みたい 皮膚がからからに乾いていく どこまでもコードが伸びていく 回転 最後の痛み 物理法則が通用する 図形の中に押し込められる 名前を呼ば…

何も出来なくて 静かに微笑んでいた 冬がきた 大きい音鳴る そして耳鳴りがする ここは小さな部屋 時計が規則正しい 皿を洗ったり 日常の些細な動作が儀式になる 響いて この配置のままで ドライフラワーが垂れ下がって あなたの意図が 言葉の絡まりの奥深く…

形 絡まり合って またどっかいく さようなら 匂い 君に触れていたい 身体がない時も そう思う だから雨 降ってない時も雨 悲しいことは気持ちがいい そのままになれる気がして 笑ってほしい 笑顔は綺麗だと思う 色々な形がある そのどれもに価値がなくて よ…

ユニバーサルスタジオジャパン おでん 君と星を見上げた やっていけそうと思う 悲しい 時は流れて橋の上で 過去を見据えて未来を振り返る 全てはここにあるのに 全てが遠ざかっていく気がする 想像力の限界 君の好きな色 抱きしめる 大地を踏みしめて 好きな…

社会が悪いってわけじゃないけど 社会はおかしい 水彩絵の具のような空が 居場所をどんどんなくさせる 自分しか見えない塔が 言語がバグっていく 食べたり吐いたりする意味 その透明に足を浸して 遷ろっていく朝の雨 カーテンを開けたらまた 地図を忘れてい…

やっていこうと言って別れた 白い息がふわりと 俺はまだやれるのかもしれない 何か意味のあることを言いたい気がする 祈りと祈りの間の空白で 曲と曲の間で 何となく永遠だって思う 戦闘機が飛び立つ 梢がざわめく 愚かな歴史を塗り替えるために 街がまた動…

静かだ 日常の動作をしながら君の曲を聴くのが好き もう日は高く昇ってる 街は動き出している 今日のことを10年後に思い出したら どうだろう 洋服の色が私を印象付けるように この部屋が私を規定していく 冬、轟音のギター、湯気、天使のさえずり 光と影の間…

脳が痩せ細る 限界を超えろと喚き立てる 悲観するほどの価値のある人生だろうか 電車は生温かくて気分が悪い 5ちゃんの広告がエッチだ 友達がほしい まあどうでもいいか 半分寝ているみたいだ 相応しい未来がやってきた 朝めし食べるの忘れた 女子高生に足で…

過失 過失の果てに 分からないことが嬉しいんだろ 暴力の悲鳴 その指で 命を操作する かつてそこにあったもの 今は海の底 とりあえず進む進む 鈍い痛み、鋭い痛み、様々な痛み 鳥が戦慄く 喜びの膜を掬う 自分が人間だと本当に言い切れるか 曇天の中を葬列は…

俺はもうだめかもしれないという気がする でも本当にだめになってからが始まりだと言われた それならそれでどうでもいい 地球の上を水が滑っていく 鳥とか昆虫とかそういう生き物が歩いている みんな仲間だね カフェインが全然効いていないとおもう 賞味期限…

ああ、そうだ、日報書かなきゃ…… えーと、今日は晴れです 空気が乾燥しているし 窓辺は埃っぽくて 脳みそはおかしくなったままで でも同じ気持ちが3日続いた試しはないので 今日か明日にはまた何かの勘違いに精を出し始めるだろう そうだ、今日と明日 とりあ…

神さまの子どもたち

もういない 誰もいない 仲良しクラブはおしまい 解散です 戦争だ、紛争だ、闘争だ 朝7時に起きてやっていく カフェインをぶちぎめて きっと君もそうだろう おっさんなら週末はスーパー銭湯でサウナに入って いい汗流して終了したい そういえば職場で泣いたこ…

あの泥濘を夢に見る 私は私を決められない 昆虫のように進む 誰かの魂が憑依する 待ってたのに 打ち寄せる波に足首を浸す 人類が全員いなくなった後の浜辺 ギターの弾き方を忘れる PCの画面は暗いまま 心臓が夢を見る 江ノ島に行きたいと騒ぐ 落ちてしまう …

地球にまた降り立った どうしようもない 影の形 みんなといると楽しい みんなといると苦しい 部屋の匂いに麻痺する 中毒患者 脳が痛むから 早くこっちにおいで 幽霊さん 世界が明るくなって 私は目を焼かれた お母さんと先生が現れて 人に迷惑をかけてはいけ…

さっさと死んでしまってもいい 海岸に打ち寄せる波を見る 惑星の公転軌道 ひどく怯えた兎のように 伏し目がちで老いていく 窓の結露を拭う 結局ここが一番居心地がいい 何一つわからなかった 定期送信 些細な喜びを集める 必死になって集める 終わりの足音 …

石垣の向こう ヨットが滑っていく それは冷たくなって消える 今朝は悪夢を見た にも関わらず目覚めはすっきりしていた 窓の水滴が落ちる コーヒーの湯気が消える 絵の具を溶かしたような雲を 老人のようにただじっと眺める もうやること全部やってしまったよ…

烏の急降下 硝子の矢 地方の道の駅の陽気な音楽 暗雲立ち込める 退屈そうな子 奇妙な霊が私の身体を使って喋る 身元不明の絵 冷たい風 まるで焼け野原だ 資本主義の夢 ハイビスカスが咲いている 天皇陛下万歳 結んでいく 文化の終わり 人間性の終わり 拾い上…

風に吹かれてます 漂流物に囲まれて 天国目指してる 屋根の上のシーサーみたいに 薄っすら笑みを浮かべている お姉さんがはしゃいでいる 麦わら帽子が飛ばされる サトウキビの花が揺れる 細かい雨が降り出す 光の中で歴史を抱きしめる 潮風で錆びていく自転…

まだ人生を繋ぎ合わせてる コーヒー片手に街を徘徊 曇り空の下 シーサーと龍が佇む どんなに遠くに居ても 潮風を感じられる 心なしか緑が濃い 平和への願いと破壊フェチ 船はだんだん遠ざかっていく おじいちゃんはハンモックでラジオ聞いてる 照らす 車の男…

おはよう またここにきたね 真っ青と白い朝 宇宙の光景 鏡の世界と同じ世界 寒いかい 雫を落とす ノイズが走る エデンの園で できる限りの言葉を探す 身体の中から 生えてくる 新しい器官が 鈴の音を鳴らす 洗濯物が揺れている 慣性と引力の関係で そして今…