日報

あるいは遺書

りゅう

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春を待つ

夜と朝が愛し合う 声や言葉は最初存在しなかった 地球の公転を肌で感じている 廃墟の教会で 粉々に砕けたステンドグラスが綺麗 君の小さな体から溢れ出した透明な悲しみが 世界中を覆って 街を空に沈める ふわふわとうつろうもの 金色の風 きらきらと光る埃 …

影が通り過ぎる 私の中を通り過ぎる 何度も何度も 通り過ぎる 日が陰る どこかで子供が 熱を出す 誰かが魔法を使って 時間を巻き戻した 言葉はすべて逆さまの意味になって テレビの中でお化けが笑ってる 飛行船が透明な空を渡る 雲ひとつない澄んだ空気 私た…

無題

過去は壊れていく 瓦礫に蔦が絡まっていく 記憶はゴミ箱の中 柔らかな陽が射す楽園で 大したことは何も考えていない 青く透明な水に足を浸すだけ もう僕はいつ消えてもいい 僕のことを許しても許さなくてもどちらでもいい 君のことを憶えている人もやがてい…

インディゴブルー

君が消えたとき おれは洗濯物干したりしてた 何食わぬ顔をして太陽は すべてを照らした 最後に食べたのは何だった? 最後に口ずさんだのはどんな歌? 最後に君の笑顔を見たのは、 最後に見た夢は、 インディゴブルー 死にたがりの 失われた海の上でひとり 朽…

台湾に行きたい

コーヒーにミルクを垂らす 何を思うこともなく、何を煩うこともなく 窓の外をただ眺める 窓の外の風を読む 空の青にだけ咲く花 黒い鳥の軌跡が導く 埃だけが積もっていく小説の上に 惜しみなく陽光が降り注ぐ 心臓の中のくたびれた部屋に 幼い子供がすやすや…

季節と季節の

花を可愛いと思う人の感性が可愛い 街の音を聴こうと思う 星の振動を 龍脈の蠢きを 季節と季節の変わり目は少しだけ現実感がない 電車の窓から ひらひらと舞う青い蝶が見えた 優しい涙が細胞に満ち満ちて 記憶は透明に風景の中に溶け込む 遺書を遺します 宛…

君のための世界

大切な光 誰も傷つけることはできない 窓の外を見てる みんな通り過ぎていく サイレンの音が鳴って 街は変化し続ける 魂というものがあるとするならば 多分過去と未来はちゃんと繋がっている 校庭に響く子供たちの声 ぼくはぼくであることを一時的にやめて …

無題

江ノ島の砂浜に夕陽が射してた そういうのってシンプルですごくいい 時間が過去から未来へ流れる おれは寝転がって心臓の温度に身をひたす 細胞がバラバラにほどけていく 風の隙間に書いてある文字を読んで 終わらないかくれんぼの続きをやって その声のトー…

羊水の温もりに似た

冷たい川を渡る 悲しみを持って 慈しみを持って どこへ行く? 天国とか? 天使に会える? 伝えたいことがある 人々が通り過ぎていく それをただ見てる 生活とかのために移動している すべてがしっくり組み合わさってるというか いいねって言いたい 指先一つ…

無題

小さな祝福を拾い上げる 街の片隅の温かな吐息 楽しそうっすね 迷子の小猫 そしてまた運ばれていく 夜と夜の狭間にある時空の入口 タイミングいいなぁ 頭から飛び込む、真っ逆さまに落ちる おれはそれを楽しむ トンネルを抜けたらそこは 忘れ去られた小さな…

愛と慈しみに満ちた静かな生活

五線譜の上をゆっくりと季節が滑っていく ぼんやりと朧気に見える白い影 何を喜ぶ? 何を慈しむ? トンネルをくぐっていく ぼくは覚悟を決めた 必ずまた君に会えるような気がしている 思い出せないような小さなことも ポケットの中で 世界はまわる あの青に…

オルゴール、凍る夜

もしもぼくが生きていた頃に戻れるなら もう一度歌いたい まぶたの裏に赤い光 目も眩むようなたくさんの正義 悲しみと怒り ここから見ると綺麗だ ケーキを食べよう コーヒーを飲もう ここにいない者たちのために 祝福を送ろう 夜と朝の隙間に刻んだ文字 雨粒…

宇宙の歌

花を飾ろう 約束された場所へ 失った命のために祈る 白い影 青い街 夕陽が射す 僕たちは移動していく よくわからない場所へ 大切にする オルゴールを鳴らす 愛を発声する 僕たちは守られている 僕たちは選ばれた 夜と朝の狭間で 涙 波だ 深く深く祈る 奥へ奥…

赤い光 彼の背後から うつ伏せに わからないように 竜が目覚める 地面を揺るがす たくさんの人の人生を変えてしまう 時計の針を進めてしまう 素粒子のスープ 納得する前に 体温が下がってきてる そのことに気が付く 火を起こせ 俺って理屈っぽい? もうこれ…

そうだ、空を飛ぼう 鍵を開けよう 青を垂らそう 居場所は簡単につくれる 夏草の匂い 澄んだ冷たい水 円の中心部の街で 空と繋がる方法 青と繋がる方法 大切にする 淡い色のエネルギー 太陽に少しだけ近づいた 恋によって 一歩踏み出すたびに詩が溢れてくるよ…

午後の光

よくわからない 論理的に暴力は螺旋状の回想 夕陽が宇宙を飲み込んで核融合を見せびらかす メッセージが深く深く食い込んで 眠るしかなくなってしまう 夢の中で海になる 容易い 橙色の声が植物を成長させメロディーをハックする時がきこえる 抽象的な顔とし…

俺のブログの読者がいるみたいなので、もっと頻繁にブログ更新しようと思いました

安定した暮らしを欲しエンジニアを目指して勉強したり就活したりしてる俺はもうアーティストではないのか。とか思った。久しぶりに好きな人のライブを見て。魂をむき出しにすることだけに一生懸命になっている人たち、本当に尊いな。 音楽音楽音楽音楽音楽音…