日報

あるいは遺書

りゅう

インディゴブルー

君が消えたとき


おれは洗濯物干したりしてた


何食わぬ顔をして太陽は


すべてを照らした


最後に食べたのは何だった?


最後に口ずさんだのはどんな歌?


最後に君の笑顔を見たのは、


最後に見た夢は、


インディゴブルー


死にたがりの


失われた海の上でひとり


朽ち果てた船に乗って浮かぶ


ここは終わったはずの未来


本当の夕陽の色を知る


君の強固な意志を


天使が優しく抱きしめますように


君の体についた血を


月の光が洗い流しますように


おれは明日も生きるつもり


それでいいかな


それでいいよな


何食わぬ顔をして太陽は


姿を消して


君が消えたあと


おれはカレーつくったりしてた


歌えること、話せること


今感じることのできるすべて


それよりもっと、ずっと小さなものたちへの祈り


おやすみなさい