日報

あるいは遺書

りゅう

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2人の自分

何度も同じ音楽を聴く 静かな暮らし 忘れていくことはとても簡単で 雨の日でもちゃんとカーテンを開ける 咲いた青 喉の奥で木霊する それが終わった後は もうどこにも帰らない 傷つかない存在 街の灯が光る 0に近づいたぶん0から遠ざかる 薄汚れた灰色の壁に…

速度

季節を跨ぐ 言葉を浴びる 細胞が反応する 青の奥深く 見ているのは誰? 朝日を照り返す 秒速30万kmで飛ぶ 繰り返すたびに 生まれ変わるために 最初に思いついたことをやろう 月の雫が 血管を伝って 心臓の内側を濡らす 昆虫の足音を聴く ブランコに揺られて…

ほころぶ

開かない歌 天使がおちる 絵本の中で 見るということについて 海にいきたい 雨が上がったら 寂しいままで 空っぽになって浮く コーヒーを淹れて窓辺で詩を書く 明日も続いていたら おばあちゃんに会いたい セーターにてんとう虫がとまる 祠の前で目を閉じる …

晴れた日

Ryusuke Hagino · 晴れた日 晴れた日 海へ 車に乗ってまばたき 静かにふるえるこまく 神様の音符 金色の風 未来から過去へカナリアの声を真似て 青へ ゆらりゆれ さよなら こぼれたはなふかいゆめ まよなか はねひらいたうしなわれたからだ ただ あなたはま…

見る

光の雫 影を追い越す 電車がくる ねえ、呼ぶ もう何も思い出さないで この感覚を書き留める 服を着て夢を見る 公園に行く 耳を塞げば生まれる前に戻れる 水の中で 意識の境界を跨ぐ 天国にも地獄にも近い場所 でも、どこでもない 飛行機を飛ばす ゆっくりと…

3/13(土)雨

目覚めると雨が降っている。雨粒がパラパラと屋根に打ちつける音を聴きながらまた眠りに落ち、ということを何回か繰り返して、11時起きる。昨日寝たのが0時頃だったので、11時間眠ったことになる。流石にこれだけ寝るとすっきりしたような気がする。奈緒はま…

形になる

ひらく 最初の言葉 埃が舞う 時間がたつ 背中が曲がる あなたはだれ? 小さなドア いただきますして チャリを漕ぐ 仲良くなりたい 宇宙の言葉 0に近づく 炎のように冷たい ごめんなさい 戻れなくなる 遠くで、君が、 その空白を守る 柔らかな夕 言い訳を積み…

反対

積み上げる 子どものまなざし 王国 雨が降る 毛布をかけて 小さくなって テレビ たくさんの色 水たまりに浮かぶ波紋 宝石のような声 また明日ね 白い影 二重螺旋 スケッチブックを塗りつぶす 忘れていたことを思い出す ふいに小鳥 通り過ぎるだけです 絵本の…

日曜日の午後

夕暮れは幼いまま 食べたものを吐く 思い通りにはいかない 咲いたらまた終わり 近所の猫が 屋根を行き過ぎる 煙草の火は燃えている どうでもいいのに 殺す 線が入っている こんな風に生き延びる 橙色の痕跡 歌を思いつく 影を追いかける そんなのが楽しくて …

ほころび

あともうちょっとで 意識が続かない 水の中で呼吸する 殺す 光がまぶしい 一つの色に染める 逃げていく 呼びかける ひどく悲しい 自転車に乗る 今日、初めて プレゼントだから 木の葉が雫を垂らすように 小さな命 刃物で傷つける 追いかける 手のひらと手の…

3/12(金)曇り

瞼が重くまだ寝られそうだったが、勇気を出して8:30起きる。朝起きた瞬間は身体がだるくとても疲れている。すっきりと目覚めるみたいな体験がここ数年はほとんどない、もう一生ないのだろうか。曇り、窓の外が白い。ハチドリに外を見せる。コーヒーを淹れて…

地縛霊

何故? ただいま 影の濃い方を選ぶ 花びらが落ちる ここにいたいよ 開く そのままにする 時間を巻き戻す 壊す夢 ため息ばかり 海の底で 逆さまにして空を作る それも夢 ゆらゆらとした 理由のない嘘をつく ブランコの上で静止する 帰り道 命をあげたい 固い …

3/11(木)晴れ

9:30起きる。何やら長くて壮大な夢を見た。最近は本当によく夢を見る。起き上がる時にだるくてしょうがない、9時間寝てまだ眠いというのは一体どういうわけなんだろう。大快晴。ハチドリに光を当てる。コーヒーを淹れて窓辺で詩を書く。レノンとボロをポッケ…

今日

深い青 音楽の断片 胎児になって お墓の中で 風、風、風 鳴き声が出る 切り込みを入れる 世界に 街に立ってる 壁に手を当てる 人の意思 脈打っているのは自分かもしれない 君が声を出す 船の上で流れ出す 確かにそれを見た 虹の白いところ イオンで、路面電…

3/10(水)晴れ

職場でキレ散らかして嗚咽しながら泣くというやばすぎる夢を見て8:00起きる。夢でよかったと心底思ったけれど、泣いている時は浄化されるような気持ちよさがあった。久しぶりに詳細な夢日記をつける。奈緒はまだ寝ている。大快晴。コーヒーを淹れ窓辺で詩を…

団地

歌つくりたい 死ぬ前に ヒントをください なんでも言ってもいい 睫毛が震えている わかる? それ得意だから 夕暮れを連れてくる あとは頼んだ 十字路で悩む 川沿いのショッピングモール 光の泡が浮かんでいる 気持ちよくなる だんだん色がなくなっていく 映…

2021年2月27日

誰かに何かを伝えたい。伝えたいことが何かわからない。心が揺れている。揺れたくて揺れている。間違っていない。それを見るために生まれてきた。大丈夫じゃない、大丈夫なんかじゃない。でもそのままでいいのだと、光のままで。雨が降ればいいのに。心の中…

3/9(火)晴れのち曇り

9:00起きる。いくつもいくつも夢を見た。はっとりが何回か登場し、その中でも、なすとはっとりが散歩に出かけ俺は誘われてないしな……と思いながらその場に留まり続けるという夢が特に印象に残っている……。大快晴。ハチドリに光を当てる。洗濯機を回す。忘れ…

迷子のお知らせ

街 ひらがなを使っている 街灯照らす 日が昇る 染み 意味 間違っている でもそのままでいい 螺旋階段 霧が晴れるように 遠回りをして そうだったのか 手のひらを当てる 人間の意思 反射光が揺れ動く がたんごとん 大切な 不完全な 痛み、まばたき やりとり …

3/8(月)雨

9:30起きる。あまり良くない夢をいくつか見た気がする、でも全部忘れた。いつの間にか奈緒はいない。雨が降り続く。しとしと。コーヒーを淹れ詩を1篇書く。朝食は豆腐とバナナ。寒い。電気ストーブを点け上着を羽織る。昼食は野菜スープ(玉ねぎ、舞茸、大根…

あえて

揺れている あえて そうして一日が 終わっては始まる 聖なる言葉 君と僕のわたしとあなたの 違いがわからなくなる前に 鳥が飛び立つ 電線が交わる ただ単に進む、淡々と進む 泣いてるの? 憂鬱になる前に 波打つ、あえて 君の目が形を反射する度に 胸の奥の…

3/7(日)曇り

暴力的な教師に逆にキレ返して勝利するという夢を見てから金縛りっぽいのが来て、奈緒とヨシの電話の声で起きる。身体がだるく起き上がりたくないと思うが、これ以上眠ることはできず、さっき見た夢の影響で、今までの人生でぶん殴っておきたかった場面を延…

反射光

眠い ふるえる水 溶けたら ここで 風の中で 鼠色の街が輝く 目の裏を駆けていく 鮮やかな色の 反射光 きいてください お花畑で 両手を広げながら 記憶を 影を 白い窓辺で 一瞬を拾う 目を閉じて待っている 命が開かれている 小さな子ども 小さな旅人 木漏れ…

3/6(土)晴れ

11:30起きる。昨日夜ふかしをして酒を飲みすぎたせいで頭が痛い。カーテンの隙間から白い光、雨予報だったのに晴れている。ハチドリに光を当てる。コーヒーを淹れ、詩を書く気分にはなれず、変身の続きを読む。朝食は豆腐とヨーグルト、バファリンを投与する…

雨音

心臓の音が聴こえる 頼りなく揺れる船 月の欠けた部分 雨が降ればいいのに 誰もいない街 優しい歌になりたい ひとつずつ空に帰す 卵の中で 夢を見ている 形を忘れる また夜を想像している 死につつ生きる 大きな波に飲まれたら 白と黒しかなくなる 自分の身…

3/5(金)曇り・雨

また病んできた。俺は鬱病なのだろうか。でも仕事してて偉いと思う。仕事できなくなったらマジでやばいな。怒りが渦巻いている。何年も前のことで未だに思い出し怒りする。物とか殴りたい。物とか殴ったら物が壊れるし自分も怪我する。全部ぶっ壊したいみた…

3/4(木)曇り→晴れ

昨日の子と金バエの配信を見てたら寝るのが遅くなった。の子が金バエのことをGGアリンと言っていたのでだいごくんのことを思い出した。だいごくんがダルクに行ってからもうそろそろ一年が経つ。無免許で自動車を乗り回す夢を見て、9時起きる。曇りでも雨でも…

光のまま

白すぎて やる気が少ない 天国に近い 凪の朝 てんとう虫がとまる 誰にもわからない痛み ぬくい窓辺に寄って 生きていることをしばらく忘れる 海の耳鳴り まばたき はらはら舞うそばを通る 忙しそうにしている それだけでいいんだ 真昼の乾いた月 飛行機がゆ…

命のぬくみ

人差し指で 触れてみる 骨を通して伝わる 声 永遠ではなく 深い青 おはよう 血が巡る このままにしておきたいと思う 陽を照り返す小さな埃 惑星同士で惹かれ合い さらさらと手紙がそよぐ お腹がすく お元気ですか? ぬくい窓辺 湯気は透明の中に消えて 新し…

3/3(水)晴れ

9時起きる。快晴。ハチドリに光を当てる。コーヒーを淹れ、かなり久しぶりに窓辺で詩を書く。言葉がするすると出てきて永遠に書き続けたいと思う。少し肌寒くコートを着込んで散歩。日差しは暖かいが空気がひんやりする。なすがツイートしていたビル・エヴァ…