日報

あるいは遺書

りゅう

団地

歌つくりたい


死ぬ前に


ヒントをください


なんでも言ってもいい


睫毛が震えている


わかる?


それ得意だから


夕暮れを連れてくる


あとは頼んだ


十字路で悩む


川沿いのショッピングモール


光の泡が浮かんでいる


気持ちよくなる


だんだん色がなくなっていく


映画をみにいこう


チャリに乗って


ルールが増えていく


雨が降ったら


白くなったら


またあの場所に


不安になったら思い出して


大したことじゃないし


ははは



手をつないで


底だけが優しい


全部の嘘を抱きしめる


懐かしい背景


後部座席に座って


ただ運ばれる


団地から団地へ


真夜中、宙づりで揺れる


目を閉じて探している


どんな風に触るの?


季節が未知る


また同じ場所


炎のように息をする


変わらないものがある


それを確かめるみたいに