日報

あるいは遺書

りゅう

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

奇妙な白いシャツを着て 地面に落ちた影を見ている ここから意味を引き出そうとしている 見るというのはどういうことか 深い感覚 ドブ臭い川が流れる 必要なら何でも美しいと思える 君には詩が必要だ 花が散ったり 絵が飾られていたりする 街は生まれ変わっ…

誰にも教わってないのに 歩いたり喋れる やかんが沸騰する音 どこかに荷物を置き忘れてきたような感じがする 限定的なライト 強い魔法、弱い魔法 小さく折りたたんだ手紙 こっちにこないで 揺れる茎 運命が分かたれていく 小学生の歓声がきこえる 全てを0に…

わたしはどこかへ消えていく ただ雨の音を聴くみたいに 天使の存在を信じている だから見る 見ることができる おれはおれの身体を ただ行きたい方へ行かせる 標識は煤で汚れて 蔦が絡まった家が崩れかけている 脳内物質 いやだ、と言う そうだね、と言う 鳥…

まずはここから離れよう 色々なことをなかったことにする 頭がおかしくなる あなたはあなたのままで それを失う 一瞬焼けつくような熱さ 街が賑やかで 風が冷たい 心臓が揺らされる 寂しいと思う時 自分でもよくわからない 元気が足りない 本も読めない あな…

魂が行く宛を失って 勝手に流れ出してる 見渡す限り嘘で満たされて 手に入れたいものがない 12時間くらい寝たい 筋肉の繊維が 色褪せて 小さな喜びを抱きしめる 光が眩しい 0か1かしかない 動物園みたいに 発狂寸前の後ろ姿 性欲とかが俺の身体を乗っ取り そ…

大事なものがない 何も成し遂げられない 一人でいるのが嫌だ 冷たさがやってくる 途方もなさすぎる 水は気管を満たし あまりにも簡単に壊れて そんなんでいいの?と思う 不完全であることを愛する 家族になれなかった 2000年の円柱が倒れる 誰も入ってこない…

そんなふうになるまで 得たものは 耳障りだ 意識が遠のく 誰かが誰かと同じだ 心細い 本当に一人だと思う 海の底に沈んでいく 誰も生きてない 変な模様がぐるぐる渦巻く 寄りかかっていないと立てない 揺さぶられて 抵抗しても意味ない 人は身体を鍛える 猫…

すごい速さで過ぎていくのは 本当のことだ わからないから 小さい息で 浮き上がる 若いとか言われる あなたの影を掴んで 引き剥がして トンネルで歌う 記憶をなかったことにする 生きていくしかないからそうしてる 爪が剥がれそう 雲が千切れる ストレスがか…

てんとう虫を止まらせる 音楽を流そう 待ち時間が多すぎて 好きな人を思い浮かべる バスは走り出す 広告の隙間を 影は滑る 大したことじゃなくても 誰にも届かなくても 深海の部屋で一人 あなたの太陽を思い浮かべる ずっと後回しにされて 埃を被っている キ…

そっと息を吐く バレないように 流れのように 気をつける 頭の中 会社から家まで 矢のように過ぎ去る 好きな表現 好きな声 それを拾い集めている いい匂いがする 公園に立っている まぶたが重い 行かないで 丁寧に折りたたんで 空を飛ぶ夢 抱きしめる夢 上手…

何か 雲の流れ 高いところから低いところへ 染み込んで 見ている 不快な目で 知っていると思う 魂を傷つけたい 上手くやっていけない 走って疲れた 雨が吹き込む窓から 地面の中へ 透明な腕を伸ばし 触ってはいけないものに触れる 時間までに何とかしなけれ…