日報

あるいは遺書

りゅう

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

何度も

回転に酔う 立ち止まってしゃがむ 乱反射する結晶 弱い力 窓を打つ雨粒 命のぬくみ 何も考えたくない 季節の到来 気持ちいい 教えてください ぽつぽつと まだ時間がある 夕日を眺めていたい 阻まれる 最初の声 ほどく 関係がある 本能的に覆う 間違ってない …

ここから一番遠い場所

枝分かれしていく 友だちの記憶 水面が脈打つ 窓を開けなきゃ 空が近い 手のひらからさらさらと 光り 季節の始まり 冷たい色のプリズム 浸透していく 終わりのない螺旋階段 勝手に生きて勝手に死ぬ 息をして服を着て 魂の振動 耳鳴りのずっと奥 会いに来て …

木霊

呼吸が続く 考える前に 様々な電子機器 光を遮断して 光を創り出す 聖書のように その物語を誰かに伝えたかった 大丈夫、怖がらなくても 死はやって来るし痛みは避けられない 気持ちよくしてあげる そして去っていく 右も左もなくただそのものであるだけ 扉…

地面の匂い

思い出して 最小単位の振動 電話するから 季節が皮膚を包み込む 届かない 水面の揺らめき 取るに足らない記憶 何のために生まれて何をして喜ぶ 安心感 望んだから 間違えたまま進む 初めて自転車に乗れた日は とてもよく晴れた日で 新しくなる度に 自分が元…

日々

新しい海 風の響き渡る音 連鎖的に生まれては消える 呼吸を深くして 手紙、届いたよ さっと染み渡る 深い青 見に行こう 鼻歌 透明な殻の内側で 鼓膜は静かに震えている 今なら分かる気がする 落ちそうになりながら 危なっかしく揺れ動く 小さな塊 右手を動か…

深海

星の内部 力が釣り合う 振動として表現される 今日と明日の間 このまま わからない 生活が続く 積み上げた歌 届くように バベルの塔 小石を蹴って歩く 帰る 夕方 ある一つの景色が邪魔する 捕食 抱きしめた温もり 存在しない 思う 駆ける、掛け合わせる 街に…

かつて呼吸があった場所

祈りの終わり 横たわっている自分の体 呼吸もせず止まっている それを恐ろしいと感じる理由ももうない 真っ青な絵の具で塗りつぶされた空 海中に沈んでいくように 誰も知らない記憶 手のひらを重ね合わせて 一緒にほどいていこう もう帰りたい また会いたい …

青い星

生命の源 渦を巻くように 連鎖していく とめどなく 雨が降る 朝 急にやってくる 膜をすり抜けて 細胞が受け入れる てんとう虫 輝き 青い星 笑っていた いつかこれも笑い話になる 誰だろう ちゃんと知りたい 計算式 お願い 病院の白 呼吸を深くする 蔦がどこ…

着陸

最果ての風景 蠢く線 不安と期待が入り混じる 空と海の輝き 閉じ込めてはおけない 着陸する 強い日差し、砂埃 無数の色の生活 その中に入って わざと一緒に揺れている 透明な風 勇敢な魂 上下も左右もなく 音楽に身体を揺らす 遠い窓辺 薄暗い影 編み物をす…

交互

分かち合う 振動を見る 静けさを感じる練習 届こうとしている 誰もいない寺院 この光の射し方で 踊る数列 確かめるように 手離すように 音楽はそこにある 輝き 人差し指 子どもの影 合図を送る 空の向こう側 膜が剥がれる 未来から吹く風 お前の皮膚に触れる…

広く 木の葉が揺れる 髪飾り 蝋燭の灯り 丘から見下ろせば 半分だけくっきりとする 影のように 数式を解く あなたの中のわたし 交通事故で死んだ まだ足りないのに 順番に押していく 手術台の上で スキップをする 見たくないもの、聞きたくないこと 縛られて…

はみ出す 幾重にも重なった分岐 小さな窓辺 笑顔 太陽のような それを食べる 悲しいリズム 扉が厳かに開く 後は憶えていなくて 淡い色の感覚だけがある 触れたい 想像する 確かにある 雨粒 夜と朝の交じり合うところ 声が届かない 解釈が揺れる 壊し合いなが…

おじいちゃんの頃から

触れない すり抜けていく 風の街 風景が恋しい 冷たい窓辺 丘の上から見下ろす 木漏れ日が揺れる 今なら全部わかるような気がする 影が落ちる 空が落ちてくる 今ここにあるから シャボン玉の中で 貝殻をあげる 瞬きをする スピード 愛と呼ばれたもの 仄かな…

波動関数

どこにいるの? 窓の灯り 小さな雨粒が 代わる代わる やって来ては去っていく 形を失う感覚 何度も反復する 触れた指先 細胞を修復する 円環を成す 太陽の欠片を食べる 不完全なまま結ぶ 愛と呼ばれたもの 増えた分だけ壊れていく 次の角を左に曲がる その次…

時間の流れ方が変わる時がある 夏の光を浴びて 透明な流れに細胞を浸せば 全てのものが遠ざかって 音や光 それは心地いい こっちに来て 屋上から見下ろせば 煙草に火をつける はしゃぎ疲れて眠る 手に入れた分だけ手離したい 柔らかい感触 白に近い淡い炎 0…

体験

やがて元の場所に戻る タイムスリップ 自動的に 車が通り過ぎる音 誰も知らない悪魔 賑やかな通りを抜けて 橋の上から見下ろせば 川が流れる 光の反射 渦を巻く波紋 缶コーヒーと煙草と花 小さな声に導かれるように 不思議なキャッチボールを続ける そもそも…

左右で重さの違う翼 赤い砂嵐 沈黙を守る 歩道橋揺れる 順応 変化が欲しい 風にそよぐ 子守唄 触れたい 命の歌 じんじんとする 急になくなる 追いかけるように逃げて 輪が完成するように 内と外を比べる 電子機器に適応する 哺乳類の末裔 もう何も欲しくない…

柔らかい 心臓に近くなる 膜の向こう側 少しだけ 平気なふりをして 髪の毛に触る 姿や形 移動を繰り返す 簡単なこと 言葉と音 手に入れたい 屋上から 泡 空に落ちる だんだん青くなる わけがわからなくなる 追いかけると逃げる 初めて自転車に乗れた日 透明…

髪型変えた ゴミ箱から 天井の光の反射を見てる 似ている 何も面白くない 飛行機が飛ぶ 音がする 郷愁 最後の果ての海 朝顔の観察日記 網のようにゆがむ 回転する大きな筆 ジャンボタニシ 不可能が可能になる瞬間 見たくない波長 時計が反時計回り あなたは…

風景が浮かんでは消える 途中の景色 このまま消えたい 丘から見下ろせば赤い 胎児のままで 夜の終わり 事故物件 嘘の膜 できている 太陽の角度 屈折した光の破片が 割れる 友だちになる 炎を秘めている ここではないどこかへ いなくなる 人形が 知らない歌 …

突風

やがて崩れ落ちる だから秘密基地つくろう ここから出たいと言う 突風 全てのものを薙ぎ倒す 電柱も木もサーカスのテントも 音を奪われたまま 夜の間 静かに揺れる 悲しみ、金縛り 沖縄に行きたい 灰色になりたい 家族 手のひらをかざす まだ迷っている 右も…

決別

雨しとしと 忘れたくないこと それでも 靴に染みこむ 桔梗色 時刻がかちかち 今は夕方ですか? 病院の前で佇む影 傘をさして 傘をささないで 身体が広がっていく 様々なものを内包したまま 励まして 行かないで 今ここにあるものだけでいい 小さな者に向けた…

飲み込む

不思議 嘘をつく カナリアの声を真似て 挨拶 こんにちは 他の誰かは? 鼠色の空 気を付けてね 愛が足りない 真実が足りない お金が じっとしていられない 何かに縛られる ひび割れ 大切な人 坂道を転がる 殺したくない 貝殻をあげる 匂いを嗅ぐうねりながら …

円環

その炎 風の吹くまま 行先を告げる 子どもの声 何かになりたくてこれをやってる 感じたことのない感情 論理 初めて自転車に乗れた日 大切な人 今は遠くにいる 屋上に昇れば 鼠色の空 誰かに褒められたい やったことないことをやりたい 円環 一つ一つに意味が…

ふっと手を離す その奥に触れて 重なり合う今 悲しい 階段を回りながら降りる とても遠く 星の煌めき 家族はいるの? 夕焼け小焼け 時間が過ぎる 流れる 何もかも終わった後に 溶け始める 不安 色と色の境目がなくなる 触ったことのない感情 探していた うね…

変な歌うたう 帰り道 小石を蹴る 知らない場所に繋がっている 宇宙 こんなに赤くて どれほど待ちわびただろう 何も聞こえない この爆撃じゃ 身体もばらばらになって 声も 痛みすら思い出せない 回転する一つの欠片 最後に残った温かさは 誰のために? 白い夢…

追いかけたかった 不安な笑顔 ビルとビルの間で 立っている 機能している 空と陸の狭間で 動かない 匂い 赤ちゃんを抱いている そして何も考えていない 走り出してもいい 声を出しても ずっと前から決まっていたとしても 水面に波紋が広がるように お腹いっ…

始まる 海 太陽 暗い部屋 予期していなかったこと 地下から芽を出して 昨日 不可解なはず どんな風でも 一体全体 戻れないまま 身体がねじれる 皺ができる 深く深く 大事な人 お願いします そのままで ほんの些細な 秒針が振れる 金縛り 丘から見下ろす 橙色…