日報

あるいは遺書

りゅう

風景が浮かんでは消える


途中の景色


このまま消えたい


丘から見下ろせば赤い


胎児のままで


夜の終わり


事故物件


嘘の膜


できている


太陽の角度


屈折した光の破片が


割れる


友だちになる


炎を秘めている


ここではないどこかへ


いなくなる


人形が


知らない歌


天国へ逃げていく


さようなら


ざわめき


終わりが始まる


発生する


命を揺らして


あなたは輝いている


そうやって待つ



黒い水の中に沈む


手を重ねる


追いかける影


邪魔な人


ほとんど嘘


事実の反証


笑ってる