日報

あるいは遺書

りゅう

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

脈打つ虹

誰もいなくなった都市 水中に吹く風 遠く離れた惑星に降り注ぐ流星群 植物の意識 あなたの罪を清める力を あなたの代わりにわたしが信じる 流れる ほどける 深く深く眠れ 地球の呼吸に合わせて 光り、翳り、ゆらめき 素粒子が空間を震わす 過去と未来が入り…

その愛に満ちた眼差しが

記憶は彩度を失い 季節はますます色づく ここにいるだけで 影の声を聴いて 心臓の鼓動に合わせて ステップを踏む 寄せては返す潮騒 身体は駆けだす バランスを崩して 転んで 不均衡になって またひとりでにもとに戻る ぐるぐる さようなら、またどこかで ど…

灼けつくような温もり

いつもと同じ朝に 秘密が頬を伝う ぬるい風 胎内の中で蠢く 見たことのある景色 青い泡 手を差し伸べる 影と影の重なり合うところ 誰も知らない 透明なまま 帰り道 笑っていたい 言う 零れる 心臓がときめく 深い空の底まで溶ける イメージをしよう 同じ傘の…

どこまで行くの? なだらかな坂 温かな彼方 まだかな まだだよ いつもと同じような光 記憶を照らす ある日 静かな悲しみ 友だち この世界に繋ぎとめる思い 透明な形 やってきては去っていく 色のない底で 小さな約束を交わした いつか失くすまで あなたとわ…

太陽の夢

夏が青い 今を重ねる歌 不思議な子供 海の底 泳ぐために泳ぐ 繋がっていく 太陽の夢 ここにいることが答え 耳鳴り 赤ちゃんになる まだ知らない 眠りの底へ 加速 一つ、一つ、散りばめる まばたきの回数だけ 宇宙が弾ける メリーゴーランドに乗ってみたい 夜…

体を失くしたまま 君と踊ろう 水は 夢見る 彼方から 一緒にいこう 手を繋いで 煙になる 匂いを探す 役割が混ざる 森の声を聴く 可能性が満ちていく 外に出たい 風、風、風 虹の作り方 昨日と今日の境目で 朝日、夕日 揺らぐ アルゴリズム 入れ子の宇宙 指先…

手を伸ばしてみる 木立のざわめき 光る雲、まばたき 遠のいては近づく 星の光り、無数の時間 重なり合う 夜の色に溶けて ずっと昔、まだここが海の底だった頃 想像する 目を閉じて泳ぐ 迷子になりたい 振動する 引き寄せ合う力に身を任せて 罪の容れ物の蓋が…

日々を羽ばたく 記憶をたくさん詰め込んで 夕焼け小焼け 静かな水面 素粒子の結合 新しい遊びをはじめよう 君の姿はどこにでもある 一つ一つ集める 固有の響き 透明な嘘を奏でて そこにいてほしい 意味を失くす瞬間 まばたきをする 波の音、寄せては返す 迷…

この星を静かに満たす響き

水の声 ひらひら 手を繋ごう 揺れる花 深く、深く トンネル、海 道の先へ 光の質感 交互に踏み出す 命を食べる 透明な歌 物語を通過していく 魂は共鳴する 変化してしまう 手のひらをすり抜けて 零れ落ちる あ、という間に 今の洪水 風が吹く どこからきたの…

跳ねる

跳ねる 足裏で地球に触る 一つになる感じ 粒子がざらざらして 意味がほどけていく 良さに理由はいらない 太陽に少しだけ届いた そして再び帰る 響き合いながら 青い輪郭 小さな王国 静かにまばたきをして 光をゆがめる 舟を漕ぐ 歌を捕まえる 焦点を合わせる…

1995年

手のひらをすり抜ける 粒子の熱 昨日まで記憶だったもの もう見えない 季節の中へ入っていく 水面を渡る風が 温かくて冷たい 逃げよう 夜にだけ咲く花を見つける 怒りをほどいて 対立する者たちは 手を差し伸べ合う 命を抱いて 影と影の影は踊る 運ばれる や…

理由のない場所で

根を張る 太陽 大粒の涙が頬を伝って 今 愛に関する記憶 戻る 汚す 温かな彼方から吹く風 扉を開けて 耳に馴染む音 あの時の君にもう一度会いたい 不確かな 海を漂う 意味を失う ファンタの泡みたいに 蝉が響く どこまでも道が続いている 炎天下 影法師 変化…

暴力の痕

灰色の空が 眩しい 生まれるときに 鏡の歌 ゆるやかに続く曲線 窓を開けて いつもと同じ 階段を 静まり返る 森の中で 可能性 旅を続けよう 追いかけながら逃げる 魂の重さを測る 風 匂いを探す もう帰ろう あれはなに? 淡く積もる 地球が何周廻っても 君の…

どこまでも 届く 自転車を漕ぐ 低空飛行 夏の欠片が 輝く 取り返しがつかないほど 満ちる 迷子になる 太陽の周りを廻る トンネルを抜けたら 新しい身体 結合して 浸食して まるで最初からずっとそうだったかのように ほどける 記憶と海を失くす 音もなく 木…

風、風、風

一筋の光 廃墟の公園で 錆びついたブランコに揺られて 風、風、風 泡のように消える 信じなくてもいい 知らなくてもいい あの匂い あなたのことを助けたいと思う 小さな粒が中心に向かって集まる 海の祠 お願いします 静かに花は揺れる 気持ちいい 綺麗なま…

再生

相互に 交換し合う 欠片 響き 素粒子 今日と明日 1と0とその間 君の記憶の中に入る 風になって 鳥になって 意味を失いながら また生まれ変わる 連続する渦 窓を叩く雨粒 永遠から来て永遠に還るだけ 手を合わせ輪をつくる 触媒になる またね その時列車が通…

触れるために触れる

好奇心 葉っぱがひらひらと落ちる 夏の朝 ただ目を瞑って風を浴びる ゆっくりと感じる 心臓が働く 柔らかい命 風景と一つになる感覚 見えなかったものが見えるようになる 鮮やかな色 最果てまで 渦を巻く模様 できるだけ良いことのために使いたい ここにいる…

夜の風 揺られる くだらなくて大切なこと いつまでも 渦を巻く 何もない 運ばれていく 夜汽車の音 ほどけていく 記憶との邂逅 ほんのわずかな愛しさが 変えてしまう 過去から未来から過去へ 点と線、点滅、千の声 どこに行きたい? 導いて 白い光を見る 指先…

ひまわり

行かなくちゃ 誰も待っていなくても 指し示す 虹 一つ、二つ また季節を渡る 水の流れる方へ 光の射す方へ 記憶が溢れだす 今この瞬間のためだけに アスファルト、土埃、トンネル、海 すべての揺らめいているものたち 喜びや悲しみ また会えるかな 手を繋い…

0と1、それから

日々を見つけるために 歌がある 深い穴 黒い服を着た人々 水滴がこぼれる 花びらのように 窓辺に座って 雨を眺める 長針、短針 進んでいるのか戻っているのか もうわからない バラバラになる 離れ離れに 祈り方を知らない 光と揺れを思い浮かべる 素粒子にな…

記憶の窓に風を通すような 紫陽花の季節に 動物として生きることを選んだ かくれんぼ 普通にしていたい 光の粒を踏む 響きと響きの間 水面に波紋が広がる 萩野竜侑 問いかける 影に触れる 閉園した遊園地 雨上がり、きらきらと 別に夢でもいい 大きな流れに…

チャリで江ノ島に行きました

今日の遺書は楽しい遺書です!!!!!! 最近ほとんど出かけてなくて、家と家の周辺でほぼ同じことをやり続けているだけの日々だったので、何か変わったことがしたいと思い、江ノ島までチャリで行ってきた。 町田から江ノ島まで約30kmの道のり。普段パソコ…

日々に流されて 光に抱かれて 記憶を失くしてくるまる くらげみたいに 1、2、3、4 透明な膜に包まれた 探しにいこう 手と手を重ねて 木立のざわめき 古代文明 引き寄せ合う力の弱まり 子供が笑う すべての過去や未来をここに集める さらさら、続く ありがと…

揺れに合わせる 移動していくから トンネルを抜けて 肩で風を切る どこにでも行ける あの日に 耳をすます 網膜の奥で 出会えなかった欠片 流星 不安定なままで 左右対称を目指す 旅に出ればいいのに キリがない 意味の沼 どこからかやってくる 降る 触れたい…

虹の始まり、夢の終わり

赤ちゃんになってすやすや眠る 丸く、丸く 君の指先が嬉しい 白い虹の始まり 知っている歌 風に吹かれて 沈黙と沈黙は再び 匂いを探す 会いに行こう 灼けたアスファルトの上を舞う砂埃 揺られて、揺られて 日記帳の頁がパラパラとめくれる 未来から過去へ ほ…

君がもっと楽になれば 水の流れる音 誰もいない 命が命を食べる 虹の始まり 苔むした台座の上で 一つ一つ 空に捨てる ここじゃないどこかへ 匂い 夢 温かな彼方の気配 手を繋いだ 記憶には果てがない 心が壊れそうになる 安心の中に潜り込む 夜がゆっくりと…

さなぎ

どうしても、どこからか 零れ落ちてしまう 鈍い痛み 日々の歪み 虹の始まり 温かな彼方 蝶の飛び方 ファンタの泡 うたかた 改札口から吐き出される 顔と身体と影 流れていく 浮かび上がる 前頭葉 記憶を空へ 混ざり合うイメージ 間違ったまま 幻想の色彩を手…

慈しむ手のひらの感覚

見よう、なんでも 新しい光だ、僕たちの 夢 物語の連なり 旅に出よう 悲しみは持ったまま まばたきをする 1秒、1秒 胎児の姿勢で 感受性を開いて 頭からつま先まで染まるように 季節 匂い うつくしい歌 宇宙の体 放課後の吹奏楽 窓を開けなくちゃ まどろみ …