日報

あるいは遺書

りゅう

太陽の夢

夏が青い


今を重ねる歌


不思議な子供


海の底


泳ぐために泳ぐ


繋がっていく


太陽の夢


ここにいることが答え


耳鳴り


赤ちゃんになる


まだ知らない


眠りの底へ


加速


一つ、一つ、散りばめる


まばたきの回数だけ


宇宙が弾ける


メリーゴーランドに乗ってみたい


夜が優しい


何か教えようとしている?


手を差し伸べて


好意を受け取る


形のないもの


水のような


咲いた


生えた


光る渦


思いきって飛び込む


みんなその中へ消えた


部屋が呼吸する


心臓は指し示すだけ


その先へ


満ちる


森へのパスポート


悲しみが降る


過去と未来がちゃんと合わさる


パレットの中の虹


組み立ててみる


きらきら


ふと振り返る


影と影の影


抱きしめる


0へと戻っていく


すべて揺れている


ほら、風です


開けたり閉めたり


寄せては返す


君はぼくの鍵


さようなら、を浮かべる


遠くへ行くの?


夕焼け小焼け


いつも何度でも手を伸ばす


意識にそっと触れる


最後まで


慈しみ


丘の上の墓地に佇む


姿


ぼやける


微笑む


空白は虚無ではない


何度でも言うよ


淡い色を溶かす


どこからか響きが届く


指先に血を通わせて


そっと合図する