日報

あるいは遺書

りゅう

チャリで江ノ島に行きました

今日の遺書は楽しい遺書です!!!!!!

 

最近ほとんど出かけてなくて、家と家の周辺でほぼ同じことをやり続けているだけの日々だったので、何か変わったことがしたいと思い、江ノ島までチャリで行ってきた。

町田から江ノ島まで約30kmの道のり。普段パソコンしか触ってない自分としては頑張った方だと思う。

文章下手だけど、色々写真撮ったりしたので、自分のためにも記録を残しておこうと思います。

 

 

8月1日、天気は快晴。昨日までのどんよりした天気とは打って変わって、からっとした空気が心地よい。梅雨明け初日らしい。嬉しい。

8:15頃出発。

外に出た瞬間夏!!!!!!!っていう感じがしていきなり最高の気分になる。

 

 

青い空、もこもこの雲、いつの間にかもう蝉が鳴く季節か……。ていうか、もう8月か。

今年初めて夏らしい日の夏らしさを味わいテンションが上がりまくる。出かけるの久しぶりだし、尋常じゃないほどわくわくした。

 目に映るもの全部が良い。

 

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家の近所の境川っていう川が江ノ島まで通じているので、基本的には川沿いを走った。

川は曲がりくねっているので最短ルートではないけど、曲がり角とかないし、遮るものがほぼなく走りやすいので、楽。あと音が静かでいい。川のせせらぎは安らぐ。川はいいな。

朝からランニングしてる人が大勢いて偉かった。

 

近道しようとして何回か国道とか住宅街とかを通るルートに入ったりしたけどそのたびに道を間違えて戻ったりした。でもものすごく機嫌がいいので「道間違えたけど本来見れなかったはずの景色が見れてラッキー」みたいな感じだった。

 

 

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 1時間くらいペダルを漕いでるとだんだん炎天下がきつくなってくる。喉が渇いてからじゃ遅い!みたいな話はよく聞くのでこまめに2Lの水をラッパ飲みした。

それにしても帽子くらい被ってくればよかったな。まだ風がよく吹く日だったので助かった。

 

自転車をちょっと走らせるだけで、地元(高知)よりも田舎な場所が結構いっぱいあることに驚く。都会よりも田舎の方が、面積としては圧倒的に多い。そんなの当たり前だけど、都会で暮らしていると普通に忘れる。

都会には何でもあるけど人の心だけがないとかって言うけど、ただ単に余計なものが多すぎるだけでは?とかいろいろとぐるぐると考えたりした。

考えなくてもいいようなどうでもいいことを自分の脳が回転するままに任せてひたすら考え続けられるの楽しい。これって、自分的には日常生活の決まったパターンから離れたときにだけできる贅沢というか、旅の醍醐味の一つだと思うんですけど、どうですか?

 

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え、田んぼこんな青々としてていいの???

稲穂がたなびく角度で風の形がわかる。アニメの中に入ったような気持ちになった。チルい……。

 

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グラウンドの前を通って野球少年たちの声を聞き爽やかな気持ちになった。リーリーリーとかって本当に言うんだな。

 

ふと気付くと見たこともない金色の虫が膝に止まってて、びっくりしすぎて「うわあ!」と言った。

 

2018年の年末に彼女と喧嘩して怒って夜中に家を飛び出して江ノ島まで歩いたことがあるんですけど、その時に立ち寄った公園のベンチとか、通ったトンネルとか、見覚えのあるコンビニを発見したりして、多少エモくなったり、昼と夜の景色のあまりにもの違いに驚いたりした。

 

 

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 休憩挟んだりしつつ、11:30頃に江ノ島に到着。

 

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 だー!!!!!!!!!

 

本当に着いた……と思って感動した。

普段電車でしか行かないようなところがちゃんと地続きであることを確認するの新鮮で良いですね。

 

日頃の運動不足が祟り、この時点で膝がもうプルプル震えている。

とりあえず駐輪場にチャリを止め、腹が減ったのでいきなりしらす丼を食った。

 

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 ピチピチでうまい!!!!!!

あと、一人で黙ってもそもそ食事してる感じが一人旅してる感があってとてもよかった。孤独のグルメ的な。観たことないけど。

休日の昼時だというのに全然客が入ってなくて心配になった。

 

島内も、ぱっと見人多いなと思ったんだけども、混んでるところ以外は全然混んでなかったので全然人少ないんだと思います。

 

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腹ごしらえも済んだことだし観光するぞ!と思って意気揚々と歩きだす。

 

まあ一人で歩いてる人はあんまりいませんでしたね。

人が沢山いる場所に一人でいると、引きこもりだった頃の名残で周りの人達の話し声が自分を笑ってるような気がしてくる時が不意にある。けどそんなわけないし、もういい加減大人なんだから、ガンガン一人旅してそういうの克服していきたいと思った。

基本的にはずっとテンションが上がっていてずっと心の中でクソデカい声でひとり言を言っていた。

あとたまに見かける一人で来たカメラのおじさんみたいな人に勝手に仲間意識を抱いたりした。

 

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記念写真撮る用の場所で記念写真撮ってる家族とかカップルを見るとなんかこう、微笑ましいような気持ちになる。写真撮ってる人遠くから見るの好き(そんな自分もどこかから撮られてるかもしれないですね)。

 

 

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 やっぱ人少ないよね?

誰も歩いてないような道が結構あって、なんか変な横道に迷い込んでしまったのか?と思った。

 

神社いっぱいあったけど神社の写真一個も撮ってないな。

鳥居の中に入る時は感謝や喜びの感情を思い浮かべるとご利益がある、ということをスピリチュアル界隈の人が言っていたのを思い出し、心の中で「ありがとう……ありがとう……」と呟きながらニヤニヤしたりした。

 

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 ネッコ。

 

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 腰掛けたい木。

 

なんだかんだで岩屋まで歩いた。

というか、何故か順路通り進んだら島を一周して元の場所に戻って来れると思い込んでいて、岩屋まで行ってしまった。行き止まりじゃないか。ちょっと迷ったけど岩屋には入らずにそのままUターンした。500円するし、前来たことあるし……。

 

上り下りしんどすぎ。どんだけ階段多いの?足腰が悲鳴を上げている。心が無になる。とはいえ、島の入り口まで送り届けてくれるジェット船みたいなのあったけど、町田からここまでチャリで来といて、そんなのは乗る気になれん。金払って乗れるエスカレーターにも乗らなかった(偉い)。

 

アイスクリーム食べたい、涼しいお店の中でアイスコーヒーが飲みたい……と思いながら何度か目に留まったお店に入ろうとしたけど、一人だし、なんかこう、気後れして入れなかった。

同じような雰囲気でもうちょっと空いてる店がこの後登場したら入ろう……と思ってスルーするわけだけど、意外と登場しないまま島の入り口まで戻ってきてしまう。自動販売機で水を買うことしかできなかった……。

何か欲しいものを見つけたらその瞬間に迷いを捨てて店に入らないと後悔する。一人旅では瞬発力が大事なのだということを学んだ。

 

それにしても暑い。

汗がだらだら流れる。死にそう。自転車漕いでる時より余裕でしんどい。もうお店とかどうでもいいから日陰で座って休みたいと思ってうろうろするけど全然ない。日陰全然なさすぎる。日陰を求めてゾンビのように彷徨う。

 

↓これは俺が日陰を求めてゾンビのように彷徨っていた時の写真です。

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 何故かこのようなお店の一軒もない、太陽を遮るものもないだだっ広い場所に迷い込んでしまった。

空が綺麗ですね!

 

そうこうしているうちに駐輪場に戻ってきてしまった。

これ以上どうすればいいかわからなかったので、海でも見に行こうと思い自転車にまたがる。

しんどい印象が強かったけど、江ノ島は普通に楽しかったです。景色もよかったし、人が少ないのもよかった。あとドMなのでこういう限界っぽい体験は嫌いじゃない……。でもソフトクリームはやっぱり食べたかったな……。

 

海辺の公園の屋根のあるベンチに座って、遊具で遊ぶ幼児を眺めながらしばらく休憩した。

 

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 浜辺には海水浴客が大量にいた。

 

ちゃんと撮れてる写真がなかったんだけども、マジでこんなもんじゃない、すごい大盛況で密だった。波打ち際に沿って人の群れがぶわーーーっと小さい虫みたいに広がっている湘南らしい景色が見られた。それでも例年よりは少ないのだろうか?

ビキニのおねえさんがたくさんみれてたのしかったです!

 

まだ帰ろうという気になれなくて、その後は鎌倉方面に向かう。

誰もいない静かな浜辺で瞑想でもしたいと思って探したけど、まあそんな場所は存在しないですね。どこでも人が泳いでるし、日陰もない。まあチャリを漕ぎ続けること自体が瞑想みたいなもんだしいいか、と思った。

 

そんなこんなで稲村ヶ崎まで行った。

 

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 小高い丘みたいな場所があったので登ってみた。江ノ島が遠くに見える。

 

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 ハルカとマサル

 

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西日が眩しいわぁ~。

 

 

時計を見るともう16時。いっぱい遊んだなぁ。

もうくたくたのヘロヘロだしあんまり暗くなると困るのでさすがにそろそろ帰ることにする。元気いっぱいの一日だった。

稲村ヶ崎から藤沢辺りまで近道できるルートがあるはずだと思っていたけどそんな道はなく、一旦江ノ島に戻る。稲村ヶ崎から江ノ島は20分くらい多分。

 

腹減りすぎて道の途中にあった星野珈琲に入り「窯焼きふわふわスフレドリア」を注文。超ふわふわしてました。写真はないです。

 

 

帰りはもうヒイヒイ言いながらペダルを漕いだ。もはや足に力が入らない。自転車が前に進むギリギリの強さでしかペダルを漕げないのでめっちゃ遅い。

とはいえ、だんだんと日が暮れてきて涼しくなってきて、心地よい夕風を浴びながら穏やかな満たされた気持ちにもなれた。肉体的には限界だったけど、精神的にはそんなに辛くなかった。

 

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 国旗の田んぼ。

 

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象の団地。


17時半、どこからか夕焼け小焼けのメロディが流れてきて、情緒が深い。あと蛍の光がクソデカ音で流れてる建物を見かけて、エモエモのエモ。いい一日だった……という気分になった。

特に何をしたというのでもなくただチャリを漕ぎ続けていただけだったけど、疲労感と共に超キョダイマックスな充足感。俺は夏を満喫した。リア充

 

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地球に感謝!!!!!!!!!!!!!!

 

19時半頃ようやく家に辿り着く。

景色が家の近所の知ってる場所になってきた時の安心感やばい!「家に帰るまでが遠足ですよ」の意味がとてもよく分かる。

 

俺にとって旅は、ただ「遠くに来た感」さえあれば他のことは大体どうでもいいので、今日の旅は大満足だった。電車で40分は近所だけど、チャリで3時間はそこそこ遠い。

あと、思いついたことをそのままいきなりやれるのは一人旅のいいところですね。これといった目的などがなかった分迷走しっぱなしだったけど、どうでもいいような小さな発見がたくさんあってよかった。自分という人間がほんの少し豊かになれた気がする。

 

寝る前みーーーーーんみんみんみんっていう声と自転車で川辺をシャ――――っと通り過ぎていく光景が脳内でエンドレスで流れ続けた。久しぶりによく眠れた。

次はチャリで高尾山かなーとか考えている。終わり!!