日報

あるいは遺書

りゅう

日々を羽ばたく


記憶をたくさん詰め込んで


夕焼け小焼け


静かな水面


素粒子の結合


新しい遊びをはじめよう


君の姿はどこにでもある


一つ一つ集める


固有の響き


透明な嘘を奏でて


そこにいてほしい


意味を失くす瞬間


まばたきをする


波の音、寄せては返す


迷子


沈黙の中で沈黙を見つける


すべてのものを逆さから眺める


宇宙は今、ここ


魂に触る


優しく撫でて指先を浸す


天気輪の柱に沿って回転する


不可逆の変化


窓辺でそっと


目を閉じて


虹を探す


たくさんの言葉にならなかったものたち


空の上にある海を目指そう


もっと澄み渡る青へ、深く、深く


風と愛を浴びて


皮膚がほどけていく


光の泡


いつも


大丈夫だよ


わからなくなっても


喜びと悲しみは互いに釣り合う


最初に生まれた生き物のように


呼吸する