日報

あるいは遺書

りゅう

交互

分かち合う


振動を見る


静けさを感じる練習


届こうとしている


誰もいない寺院


この光の射し方で


踊る数列


確かめるように


手離すように


音楽はそこにある


輝き


人差し指


子どもの影


合図を送る


空の向こう側


膜が剥がれる


未来から吹く風


お前の皮膚に触れる


一つであって一つでない


複合的な感覚


目を覚ます


教える


彼方からここまで


矢のように過ぎ去る


それは形を持たないから


温かくありますように


トンネルを抜ける


また新しい日々、何度も何度も


おばあちゃんの皺くちゃの手が数える


オルゴールの手紙


届いたよ


夏の湖の匂い


右足と左足を交互に出す


何も思わずに


どこにも行かずに