日報

あるいは遺書

りゅう

飲み込む

不思議


嘘をつく


カナリアの声を真似て


挨拶


こんにちは


他の誰かは?


鼠色の空


気を付けてね


愛が足りない


真実が足りない


お金が


じっとしていられない


何かに縛られる


ひび割れ


大切な人


坂道を転がる


殺したくない


貝殻をあげる


匂いを嗅ぐ

うねりながら


飲み込もうとしている


それは気持ちいい


存在を奏でる


指先の感覚


つまり踊っている


記憶の先端で


ふわっと背中が浮く


そのようにして


契約の満了


置いていかないで


泣き叫ぶ子ども


でも最初からわかっている


太陽が白い