日報

あるいは遺書

りゅう

左右で重さの違う翼


赤い砂嵐


沈黙を守る


歩道橋揺れる


順応


変化が欲しい


風にそよぐ


子守唄


触れたい


命の歌


じんじんとする


急になくなる


追いかけるように逃げて


輪が完成するように


内と外を比べる


電子機器に適応する


哺乳類の末裔


もう何も欲しくない


時間が膨らむ


働く


揺るぎない信念


あの温み


夜の終わり


存在の只中で


それは行われる


海辺で星屑を集める少女


木の葉の舞い落ちる角度


大丈夫、言い聞かせるように


生活は続く


細胞膜の内側の革命


今まさに戦闘機は飛び立つ


仄かな淡い色


何億年も前からそうしてきたように


雫が落ちる