日報

あるいは遺書

りゅう

始まる



太陽


暗い部屋


予期していなかったこと


地下から芽を出して


昨日


不可解なはず


どんな風でも


一体全体


戻れないまま


身体がねじれる


皺ができる


深く深く


大事な人


お願いします


そのままで


ほんの些細な


秒針が振れる


金縛り


丘から見下ろす


橙色


蝶のゆらめき


木霊


膜の向こう側へ


広がり続ける


際限なく


節操なく


他のものは何もない


かゆい


海が見えそうになる


ほどく


あの匂い


確かめるように