日報

あるいは遺書

りゅう

そっと息を吐く

 

バレないように

 

流れのように

 

気をつける

 

頭の中

 

会社から家まで

 

矢のように過ぎ去る

 

好きな表現

 

好きな声

 

それを拾い集めている

 

いい匂いがする

 

公園に立っている

 

まぶたが重い

 

行かないで

 

丁寧に折りたたんで

 

空を飛ぶ夢

 

抱きしめる夢

 

上手く話せないまま

 

もがき苦しみながら死ぬ

 

夜鷹のように

 

星のように

 

灯りがほしい

 

儚い

 

狂う夢

 

手のひらが遠ざかる

 

毛布をかけて

 

きらきらひかる

 

美しい夢

 

浮上する

 

久しぶりに息ができる

 

葉緑素が湿って

 

なんとなくうれしい