日報

あるいは遺書

りゅう

奇妙な白いシャツを着て

 

地面に落ちた影を見ている

 

ここから意味を引き出そうとしている

 

見るというのはどういうことか

 

深い感覚

 

ドブ臭い川が流れる

 

必要なら何でも美しいと思える

 

君には詩が必要だ

 

花が散ったり

 

絵が飾られていたりする

 

街は生まれ変わっていく

 

季節がゆったり絡みついて

 

だんだん眠くなっていく

 

魂と身体の結びつきが弱まる

 

記憶がねじれて

 

何も信じられない

 

信じる必要もない

 

怒りの残滓

 

海の色のカーテンを閉めて

 

抱きしめる

 

ただの影

 

祠に手を合わせるように

 

幻の動物の影

 

滑っていく

 

夢を見るための部屋

 

夕焼けが恋しくなる

 

私は私の形を失う