日報

あるいは遺書

りゅう

命のぬくみ

人差し指で


触れてみる


骨を通して伝わる



永遠ではなく


深い青


おはよう


血が巡る


このままにしておきたいと思う


陽を照り返す小さな埃


惑星同士で惹かれ合い


さらさらと手紙がそよぐ


お腹がすく


お元気ですか?


ぬくい窓辺


湯気は透明の中に消えて


新しい季節の間で揺れ動く


流れる音


花びらは連れ去られ


像がほどけては結ばれる


子どものように


天使のように


揺れている


長い冬休み


駆けていく


言葉の外側で


太陽の匂いを纏って


旅人がもうすぐ帰る


風が吹いてそれがわかる


秘密基地つくろう


君と僕とその影


本当は何も違わない


生まれた痛みを


覚えていたい