日報

あるいは遺書

りゅう

ほころび

あともうちょっとで


意識が続かない


水の中で呼吸する


殺す


光がまぶしい


一つの色に染める


逃げていく


呼びかける


ひどく悲しい


自転車に乗る


今日、初めて


プレゼントだから


木の葉が雫を垂らすように


小さな命


刃物で傷つける


追いかける


手のひらと手のひらを合わせて


もう一度


いや、何度でも


繰り返しては眠る


街を通り過ぎる


深夜、鳴き声だけが木霊する


がたんごとん


本当に死にたい


雲が切れる


同じ響き


体の中に震える場所がある


埃が静かに積もっていく


ほころびを優しく撫ぜる


小さな、小さな


間に合うかな


嘘つき


手伝いたい


ながれる