日報

あるいは遺書

りゅう

今日

深い青


音楽の断片


胎児になって


お墓の中で


風、風、風


鳴き声が出る


切り込みを入れる


世界に


街に立ってる


壁に手を当てる


人の意思


脈打っているのは自分かもしれない


君が声を出す


船の上で流れ出す


確かにそれを見た


虹の白いところ


イオンで、路面電車で、海で


交わっている


古い家が建ち並ぶ通り


午後になって


影が道路をくまなく埋める


角度によってそうなる


たとえば私たちが時間というものを認識することもそう


それを言葉にするたびに


そうなる


跳ねる


一番そこに行きたいから


喉の奥の風景にいたい


咲いたら笑う


吹いたらなくなる


この先はきっと始まりにつながっている


がたんごとん、運ばれて


どうでもいいよね


あの自分に会いに