日報

あるいは遺書

りゅう

形になる

ひらく


最初の言葉


埃が舞う


時間がたつ


背中が曲がる


あなたはだれ?


小さなドア


いただきますして


チャリを漕ぐ


仲良くなりたい


宇宙の言葉


0に近づく


炎のように冷たい


ごめんなさい


戻れなくなる


遠くで、君が、


その空白を守る


柔らかな夕


言い訳を積み上げる


忘れたかった


風が皮膚を包む


形になる


透明にもなれる、いつでも


雨に歌えば


運ばれていく


きっとほどくだろう


街灯が静かにうなずく


橙色になって


取り返しのつかない全てを


連れ去る