日報

あるいは遺書

りゅう

反射光

眠い


ふるえる水


溶けたら


ここで


風の中で


鼠色の街が輝く


目の裏を駆けていく


鮮やかな色の


反射光


きいてください


お花畑で


両手を広げながら


記憶を


影を


白い窓辺で


一瞬を拾う


目を閉じて待っている


命が開かれている


小さな子ども


小さな旅人


木漏れ日


最初の歌


帰ろうと言う


遊ぼうと言う


好きにして


光が泳ぐ


追いかける


呼びかける


空っぽの世界を


抱いている


慈しむように


教室の片隅


つなぐ指先


次はいつ来る?


想像の中で


柔らかくなって