日報

あるいは遺書

りゅう

無題

江ノ島の砂浜に夕陽が射してた


そういうのってシンプルですごくいい


時間が過去から未来へ流れる


おれは寝転がって心臓の温度に身をひたす


細胞がバラバラにほどけていく


風の隙間に書いてある文字を読んで


終わらないかくれんぼの続きをやって


その声のトーンや空気の震わせかたで


天国に接続する


子供の頃に戻る


この命を有効に使う


大切な人を大切に扱う


黒から白へ


冬から春へ


不安定から安定へ


行く途中


混ざり合う色や形


失われた海の潮騒


悲しみと怒り


君へのおもい


クリーム色のカーテンを揺らす春の匂い


地球の表面を埋め尽くす青い街の息吹


お気に入りの物語に書いてある通りに


迎えにいこう、一緒にいこう