日報

あるいは遺書

りゅう

無題

小さな祝福を拾い上げる

街の片隅の温かな吐息

楽しそうっすね

迷子の小猫

そしてまた運ばれていく

夜と夜の狭間にある時空の入口

タイミングいいなぁ

頭から飛び込む、真っ逆さまに落ちる

おれはそれを楽しむ

トンネルを抜けたらそこは

忘れ去られた小さな祠

何もしないをしていたい今は

君に会えてよかった

眠い

地球の回転について思う

雨粒

土の匂い

羽ばたいていく小さな翼

その軌跡を辿ってみたら

虹の向こう側

身体の中

胎内の夢

星の行方

鳥の群れ

幸運を祈るよ

大切にする

暖かくなったら桜を見にいこうね

地球の回転について思う

僕たちは移動している

おれはそれを楽しむ

本当の嘘

本能と心臓

言葉が言葉を超える瞬間

いつの日か届く日を夢見てたゆたう

あなたがどんな人間になったとしても

あなたのその笑顔が好きだ

痛みを飲み下すために

苦しみを凍らせるために

深く祈る

奥へ悼む

ぼくの指はどんな情景を生む?

その怒りを引き受けることはできない

だが忘れてはならない

言葉が言葉を超える瞬間

いつの日か届く日を夢見てたゆたう

高く高く飛ぶ

夜と昼が交わるところまで

この世界のすべてを集めてつくった青

またまわる