日報

あるいは遺書

りゅう

そうだ、空を飛ぼう


鍵を開けよう


青を垂らそう


居場所は簡単につくれる


夏草の匂い


澄んだ冷たい水


円の中心部の街で


空と繋がる方法


青と繋がる方法


大切にする


淡い色のエネルギー


太陽に少しだけ近づいた


恋によって


一歩踏み出すたびに詩が溢れてくるような


できるだけ損なわないように気をつけて歩く


ぼくは子供に戻る


胸の中で何かが広がる


これは何だ


理解するために手を伸ばす


輝いている


まともに直視することもできない


天使


生きていない生き物


君は誰だ


そんな問いかけを持てることが嬉しい


完成させようとしたくない


道を脇にそれる


何とかやっていこうと思います


小さいものたちばかりが目に入ってくる


泉が湧き出す


大切にする


ぼくは子供だったんだ


忘れないでいる


失った時間は元に戻らないなんて嘘だよ


そもそも失ってすらない


ぼくはこの体を超える


この暖かい感触によって


季節が移り変わるリズムによって


耳には聴こえない音楽によって


生まれ変わる