日報

あるいは遺書

りゅう

午後の光

よくわからない

論理的に暴力は螺旋状の回想

夕陽が宇宙を飲み込んで核融合を見せびらかす

メッセージが深く深く食い込んで

眠るしかなくなってしまう

夢の中で海になる

容易い

橙色の声が植物を成長させメロディーをハックする時がきこえる

抽象的な顔としての空

マインドフルネスレジスタンス

暴力を浴びる

未来の記憶

家族や愛する人に痛みという信号を流される

権力に向かい合う人の目つき

立ち向かうのではなく、ただ向かい合う人の

背後はコンクリート

生まれる前に戻りたい

生まれる前を憶えてる?

生まれる前に触りたい

日常における倦怠感の台所の陰影を切り分けていく音

悲しみを感じることはできますか?

深い暗闇

どうして間違えたりしたんだろう

自分以外の他人という存在

わかるか?わからせてやる

ぼくたちは、かなしみをかんじることができるのだろうか

怖い

水の戯れが迷子のように君の頭蓋骨の割れ目へと

高い峰が粘膜と粘膜による四角く区切られたとても愉快そうな無機物の踊りを演じる

完全な球体が時空を歪めてあれやそれを入れ替えながら今まで感じたことのなかったような炭酸の泡を静脈に注射していた

数を数えるという行為の顔をしかめるような行為の数を数える

笑え、と思った

もしも神様がいるのなら聞きたいことがさっきまではいっぱいあった

今はない

何も考えることができないのなら金を稼げばいい

やめてほしいことが多すぎる

果物を床に叩き割って猿が主張する

埃だけが積もる廃屋で冷凍された時間を呼吸する石像の意味を失い続ける

二本の足で歩けるのに

わたあめのような言葉を散らかして映画の中で死んだりして色を失くしたんです

好きなだけ血を流したりゲロを吐いたりしていい

お風呂に入りたい

騒々しい想像力が大きな栗の木を切り倒す

どんな印象がある?

本当に悲しみを感じることができるのか?

わからない。

ただなんとなくくらげのような乗り物に乗せられて5次元を旅していく

艶かしく美しい養分が神経を通っていくのを感じることができる

全部記号だろ

愛という名前の毛皮を着込み灰の降り積もる地上の地図をつくるために雇用が必要なんだ

わけのわからない存在と電話で交信した

確認した

どこにも属していない人間はいない

細胞とウイルスの関わりとか、東と西の境目に壁があるということ

雨粒が青く染める

あそこから飛べるかもと思ってしまう気持ちはわからなくもないと思う、だって何でもできるっていうのは決して間違いではないから

つまり、そう心から湧き上がってくる感情そのものが

たとえ何かを損なうことになったとしても、僕たちには心があるんだから

つい2、3年くらい前まで存在していなかった命が窓の外見て笑ってるなんて

多分計算は間違っていたんだ

帰ろう、白と黒が交わるところへ

無限色の思念を含んだ声が東京を渦巻いている

記憶の中から傷つけてくる人へ向けて詩を詠んで立ち向かう

向かい合うだけでなく立ち向かうことができる

輪郭はほどけて混ざり合ってしまう

僕はもう僕じゃない

だけどそれが創るという行為だから

優しさのない世界で生きていく覚悟はできない