日報

あるいは遺書

りゅう

静かだ

 

日常の動作をしながら君の曲を聴くのが好き

 

もう日は高く昇ってる

 

街は動き出している

 

今日のことを10年後に思い出したら

 

どうだろう

 

洋服の色が私を印象付けるように

 

この部屋が私を規定していく

 

冬、轟音のギター、湯気、天使のさえずり

 

光と影の間に手のひらをおいて

 

風の匂い

 

電車が通っていく

 

誰かに会いにいく人と誰かを待っている人がいる

 

呼びかける声

 

鳥は泳ぐ、空を泳ぐ

 

憶えてないけど知ってる

 

君がいた場所

 

白い息

 

こうやって死んでいくならそれもいい

 

初めて一人でいることを好きになれた