日報

あるいは遺書

りゅう

咲いて

 

影ぼうし

 

あの時なんて言ったか

 

覚えてない

 

大きな穴

 

深い

 

この中に入ると

 

小さくなる

 

ギター

 

窓辺の白い風

 

時間がぬるぬる過ぎていく

 

小さな部屋で

 

足を伸ばして

 

この季節

 

記憶の欠落

 

長い間

 

わからなかった

 

キーを押していく

 

私に喋らせるあなたは誰?

 

脳細胞の配置

 

ざわめく

 

一つとして同じ一日はないのだと

 

言う

 

くしゃみ

 

埃が舞う

 

廃墟の森で

 

螺旋状に導かれて

 

ここにいるけどいないよ

 

過去と未来

 

アイスクリーム

 

遠くで手を振る

 

愉快な音楽

 

皮膚と混ざっていく

 

本当はいなかったの?

 

足元を見つめる

 

呼ぶ声

 

場面が変わり

 

静けさを零す

 

罪のことを考えるのかもしれない

 

明日俺は俺になって

 

でもその前に眠らなくてはいけない

 

重力に押し潰される魂

 

またね、青い

 

そうやって一緒に生きていく