日報

あるいは遺書

りゅう

何も出来なくて

 

静かに微笑んでいた

 

冬がきた

 

大きい音鳴る

 

そして耳鳴りがする

 

ここは小さな部屋

 

時計が規則正しい

 

皿を洗ったり

 

日常の些細な動作が儀式になる

 

響いて

 

この配置のままで

 

ドライフラワーが垂れ下がって

 

あなたの意図が

 

言葉の絡まりの奥深くに潜んで

 

チャリを漕ぐみたいにして

 

池の水が凍っていくのを

 

何となく分かって

 

知らんぷりして本を読んでた

 

思い出す時はいつも白い

 

街路樹のゆらめきも

 

遠くの塔の煙も

 

きっと奥深くまで続いているだろう

 

何故かまたあの歌を聴いて

 

予感がする

 

身体を重ね合わせて

 

準備している

 

今、雨降ってる?