日報

あるいは遺書

りゅう

何もできない

 

何もできないと思う

 

自分のことだけを徹底的に描写するやり方で

 

君と繋がりたいと思う

 

力が出ない

 

バスに乗ってる

 

俺も死ぬのか

 

薬物と恋愛、ぐるぐる

 

笑っているのか

 

何も無くなっていく

 

冬の溜息

 

頭蓋骨の内側の空洞を抱きしめたい

 

屈託なく否定する

 

俺は俺をやめたい

 

時間は過去から未来に流れているって本当?

 

関係性の中に飛び込む

 

暗くて深い海の底まで

 

流れていく

 

死んでいく

 

なめらかな流動的な

 

曲線の上に刻まれる図形

 

望みを叶えよう

 

正規分布に従って振り分けられる

 

その時をただ待っている、君も俺も

 

地面が揺れ出す

 

影が膨らんでは弾ける

 

あの場所

 

どこにもないのにそれを今も感じる

 

だから、良かったと思う

 

生まれ変わったら犬がいいな

 

野良犬でも飼い犬でもどっちでもいい

 

バクテリアみたいな周りの全てを食い尽くしていくような生き方は嫌だと思う

 

でもここはまだ途中だ

 

公園の池の前で老夫婦が佇んでいる