2023-01-12 ■ 過失 過失の果てに 分からないことが嬉しいんだろ 暴力の悲鳴 その指で 命を操作する かつてそこにあったもの 今は海の底 とりあえず進む進む 鈍い痛み、鋭い痛み、様々な痛み 鳥が戦慄く 喜びの膜を掬う 自分が人間だと本当に言い切れるか 曇天の中を葬列は進む とにかくどこかしらに向かって 書く行為 返す言葉もなく 一人であることを確かめ合ってる 自分の身体の一部を食べ続けている 部屋から出たくない お前は人間という名前の動物だ 勝手に愛と呼んでいいんだ 世界がどう言ったって