日報

あるいは遺書

りゅう

人が人であるためには

 

大したことはないのかもしれない

 

きらきら光る

 

どっちでもない

 

今朝の夢の続きを期待している

 

いつか戦争が終わったら

 

細胞の静けさをもう一度

 

食べて

 

手を繋いで歩く

 

不安なまま歌う

 

今日を始めるための儀式

 

聞こえない雨

 

濡らす、奪う

 

死んだ花を飾ってる

 

冒険しようと子が言う

 

あんなことがあったのに君は

 

線路はまっすぐだ

 

どこまで伸びていくつもりだろう

 

無秩序な植物みたいに

 

天と地の境目にへばりついている

 

全部夢なら

 

水の流れに手を浸す

 

あなたの歌をあなたが歌って

 

てくてく歩く

 

歩道橋の向こうは知らない町

 

光の形が見えない

 

ちょうど飛んでいく鳥