日報

あるいは遺書

りゅう

轍に足を突っ込んで

 

震えているのかよ

 

お前が誰かなんて本当はどうでもいいよ

 

ただ質問ということがしてみたかっただけだよ

 

眠れなくてイライラするから

 

漫然と詩を書いていることにします

 

月がみてる

 

窓が割れてる

 

スープが皿からこぼれ出す

 

知らない人の日記帳を拾って

 

勝手にタイトルをつけてみたりする時の気持ち

 

裸のまま所在ない

 

赤ちゃんはいい匂いでお風呂もいい匂いだから

 

赤ちゃんをお風呂に入れるととてもいい匂いになる

 

それはもう忘れていた感覚を思い出すほどの

 

絶望が逆立ちして歩き出すほどの

 

風が吹いたら終わり

 

雨に濡れたら終わり

 

嫌になるほど螺旋を巻いて

 

どこかに連れていこうとする

 

そんな昔のこと覚えてないよ

 

裸足で歩く

 

どこかからやってきてまたどこかに消えるのかな

 

あの時の手紙ってまだ持ってる?

 

多分明らかに間違えていて

 

でもその間違い方に愛を感じて

 

明け方までじっとしていた

 

夜は水みたいに入ってきて

 

怖かった

 

日々のひび割れに指を這わせる

 

いっそのこと間違えて殺してほしい

 

そう、間違えて、慈しんで

 

炎が温める

 

小さな小さな歌、姿

 

蛹が蝶になって

 

呼吸が白くなって

 

いなくなった

 

固有のリズム

 

固有の笑顔

 

歴史は固まる

 

事実と異なる

 

屋上から身を乗り出す

 

空の大きさを感じていたくて

 

全部ぶち込む

 

意味のある言葉なんて嘘だ

 

セロトニンを混ぜ合わせる

 

開く

 

まただ

 

構造が壊れる

 

痛みを伴う

 

地震

 

滞る

 

耳が寒い

 

どうなる?

 

全てのことに覚悟をしている

 

水面にうつして

 

手を