日報

あるいは遺書

りゅう

子がけらけら笑ってる

 

何がそんなに面白いんだろうか

 

今日はとても寒い朝

 

まだ代わりは見つからないし

 

ハンバーグも冷たいままで

 

空を泳ぐ魚のアニメを見てる

 

壁に磔た手紙が揺れる

 

海の向こうで暴力の気配がする

 

薬物中毒の大人が

 

だらしなく横たわったままで

 

置いていかないで

 

老いていかないで

 

0と1の意志

 

その狭間にあるものは応えない

 

ネット世代の亡霊

 

桜の匂いを忘れてる

 

宇宙を死ぬまで回っている

 

道徳の教科書が炎上している

 

キャトルミューティレーションされる

 

とてつもなく大きな墓

 

どこまでも深い穴

 

覗いている

 

カーテンの隙間から見てる

 

君が横断歩道を渡っていくところを

 

何か楽器を鳴らして

 

何でもいいから

 

この白い飢餓を塗りつぶす強度を持った

 

新しい種類の物語

 

螺旋を描いて落ちていくのを綺麗と思う

 

地獄の3丁目

 

それでも真実を引き抜く

 

この脳の皺の奥深く

 

これまでの苦しみを肯定する

 

勇気を持ち続けるために

 

愛を悲しまないために