2023-03-16 ■ 透明に触れた時 傷口に入る キスをして 陽光が降り注ぐ 君は小さな椅子に座って 窓の外を見ている 手を繋ぐ 拾った貝殻をそこに置く 耳鳴りが止まない 身体を手離す準備を整えていく 子犬のように 窓の外は冷たい雨 他のものは何もいらない ただ大空を飛びたい 比喩でもいい 想像の中で混ざって 一行一行確かめるように読む 大切だったの? 夏がまた来る気がする 好きな音符の羅列の中で 赤ちゃんだった記憶も思い出せそうな またねって言って 下手くそな絵を描いて