日報

あるいは遺書

りゅう

おめでとう

 

お疲れ様

 

見失ったよ

 

遊具にぶら下がって

 

世界の天井を眺めている

 

ため息が出る

 

女の子が犬を散歩させている

 

どこからか夕暮れが忍び寄ってきて

 

もう終わりだと言われる

 

だからもうだめだ

 

首を絞める手の感触が

 

あの子の笑い方が

 

意識がバラバラになる気がする

 

蛇のように絡み合って

 

身体があるんだと思う

 

ずっと持て余してる

 

服を着て夢を見て

 

ガラスが落ちる音

 

それでハッと飛び起きて

 

木漏れ日が揺れているのを見る

 

病院の窓から

 

手を振っています

 

もう降ろして

 

口がゆっくり開いて

 

それを受け入れていく