日報

あるいは遺書

りゅう

そうやってなくなっていった

 

太陽をまだ抱いていた

 

苦笑いをして

 

取り戻す

 

あなたに会うために歩いた道を

 

忘却の道標を

 

もう二度とない

 

こんなことはもう二度とないよ

 

目が開けられない

 

期待なんてしないで

 

母の胸に抱かれて

 

ああ難しいな

 

冬の枯草は

 

飛ぶということを知らない

 

海が横たわっていることを知らない

 

咳をする

 

影が増える

 

螺旋階段みたいだ

 

どうなっても知らない

 

壊れるだけ

 

それだけ