日報

あるいは遺書

りゅう

願いの集合

じっとして


夜の方へ


時間をかけて


何も手につかず


炎の過ぎ去る速さ


簡単にはいかない


天井を見ている


耳鳴りの共鳴


星と星を結ぶ


可能な限り


咲いている


やめてしまいたい


何もかも失くしたい


風がぱたぱたと言う


子どもたちは家に帰る


空の底をじっと覗き込む


願いの集合


重なり合って


形になって


今の今のこの今を食べる


震えながら


増えながら


季節と季節の間を好きだと言う


透明な光


心臓が確かに鳴る


途方もなく


誰かのように


また明日は違っている


脱ぎ捨てて


表と裏が入れ替わる


さようなら


呼吸をする


深さを確かめるように


広がり続ける


手に負えないほどに