日報

あるいは遺書

りゅう

最初の形

記憶の羅列


線状の生命


再生ボタンを押す


流星群が来るから


夏、屋上に昇って


振動数


その未来


欠けた月


澄んだ池


淡い翼


何もしたくない


歩道橋が揺れる


赤茶けた壁


抱きしめないと


横たわる星


何もかもいらない


100m走


ひび割れた地層


風はなく旗は垂れる


透明少女


呼吸をしなくちゃ


蛙が鳴く


ゆっくりと移動する


ゆっくりと時間をかけて


最初の形になる


本能の墓場


耳鳴りの共鳴


しばらく0が続いている


一人だけ俯くひまわり


空白を埋めるように


気持ちいいのを収集する


旅がしたい


言葉にならない


それはそれでいい