日報

あるいは遺書

りゅう

維持する

空を見上げる


なくなれば


意味も何も


手すりに掴まる


何か降る


広い


スピカの方へ


細胞を広げる


悲しみを食べる


静かな暮らし


理解できないまま


窓辺で微睡む


やっていきたい


家族


ひゅーと風が鳴る


おいしいね


とても冷たい


雨が光る


このままこうしていたい


擦り減っていく


モノクロの背景


しっかりしなきゃ


船が来る


森を彷徨う


透明さについて


言葉は無力だから


登下校を繰り返す


何かした方がいいから


いつかまたここに寄りたい


車が通り過ぎる


声と声、その間


昨日の自分と今日の自分は同じじゃなくて


それでも維持する


再び歳をとると思う