日報

あるいは遺書

りゅう

ふと振り返る



普通のことを言う


帰れなくなりながら


なんとなく居心地が悪くなる


ブランコに揺られて


夕暮れか夜明けのいずれか


橋を渡る


端を通る


差異が際立つ


誰もいない高速道路


手に持つ


避けられない未来


美味しい果物


歌の歌詞みたいに


酷い有様


たとえば交通事故で死んでも


もう決まっている


呼んでいる


確かめ合いたい


大切にしている


またここに戻る


煌めいて


大丈夫になりたい


もうほぼ残ってない


潮の満ち引きを眺める


灯台の点滅


何もなくなればいい


追いかけて終わる


最後にもう一度だけ


それを繰り返して


まあ詩を書けばいいか


影が二つになる


夜が再び来る