日報

あるいは遺書

りゅう

少し歩こう


誰もいない方へ


命を汚して


また手を取る


開きたい


わかりたい


未来から過去に吹く風


がんじがらめの糸を


慈しむように


また宇宙の底へ


いつも何度でも


響きが好き


怒りや悲しみのもっと奥


季節のような感情


言葉はあなたを遠ざける


どうしたい?


ずっと昔に願った朝


涙が肩を濡らす


溶けて融解する


木々がざわざわと揺れる


人として生きるために


約束が必要だ


図書館で本を借りたり


洗濯機がピーと鳴ったり


触れてみる


心臓の在り処を教える


傷だらけの子ども


どこにいく?


ずっと見てる


いなくなるのを


また現れるのを