日報

あるいは遺書

りゅう

また会いたい


炎を抱いている


季節の中で


何かを言わなければいけないのは何故?


子どもの頃からそうだった


ビー玉の中に太陽が生まれた


じゃあこれに名前をつけよう


踊る人形


精一杯手を伸ばす


胸の奥が痛む


何もないよりはいい


宇宙の底に落ちる


関係性のない世界


見ていたくない


ここにいたくない


どこにもいけない


何もない


校舎の裏で


影になって隠れている


移動し続ける星


わからないことが多い


触ると冷たい


そばにいてください


貝殻を集める


花の名前を調べる


嫌いな感情


わざと


もう疲れたから


とりあえずまっすぐ進む


敵はいない


歌もない


身体だけがある


風邪をひいている


また会いたい