ぬくい
ごめんね
魂の中で
痛々しいままで
もう呼ばないで
光の輪の向こうへ
思い出したいことがある
つらつらとみみずの這うような字で
挨拶を繰り返して
濁っていくのをただ見てる
帰らなくちゃ
最低だ
咲いているんだ
同じ夕焼けを見せ合って
覗きこめば引きずり込まれる
あまりにも眩しすぎて
死にしか見えなかった
血
喉の奥が満ちる
たまに溢れそうになる
教室の窓から飛んだら
ありがとう
欠片を返しに行く
よく晴れた日
ぬくい
変わらないでいることは
僕には難しい
どうせなら全部
どうせなら失くしてしまいたい
これから先どうなったとしても
空の角度が反射して
目を伏せる
時間だけが許していく、ちょっとずつ
いつか透明になるまで
車輪の軋む音
何も言わないでいよう、とそれだけを思う
あの部屋の匂い
もう忘れている
どうやって呼べばいい?
水たまりの奥
逆さまに映る青い影