日報

あるいは遺書

りゅう

ぬくい

ごめんね


魂の中で


痛々しいままで


もう呼ばないで


光の輪の向こうへ


思い出したいことがある


つらつらとみみずの這うような字で


挨拶を繰り返して


濁っていくのをただ見てる


帰らなくちゃ


最低だ


咲いているんだ


同じ夕焼けを見せ合って


覗きこめば引きずり込まれる


あまりにも眩しすぎて


死にしか見えなかった



喉の奥が満ちる


たまに溢れそうになる


教室の窓から飛んだら


ありがとう


欠片を返しに行く


よく晴れた日


ぬくい


変わらないでいることは


僕には難しい


どうせなら全部


どうせなら失くしてしまいたい


これから先どうなったとしても


空の角度が反射して


目を伏せる


時間だけが許していく、ちょっとずつ


いつか透明になるまで


車輪の軋む音


何も言わないでいよう、とそれだけを思う


あの部屋の匂い


もう忘れている


どうやって呼べばいい?


水たまりの奥


逆さまに映る青い影