日報

あるいは遺書

りゅう

気にしなくていいのに


日々のまどろみ


街灯をなぞって


小さな生き物


なんとなく嫌だ


どれほど満たされていても


静かな窓開けて


たくさんのことを台無しにしてきた手


階段を駆け下りる


光の赤ちゃん


おいで


悲しいだけで終わりたくない


追いかけて老いていく


今度遊園地に行こう


言葉にする前に理解されたかった


ここじゃないどこかを目指す


あの日から間違え続けている


一瞬麻痺するために 


右腕をざくざく切り刻む


適当です


お風呂に入って眠ればいい


冬の公園でぼーっとしている


悪いことばかりでもなかった


少し難しいというだけで


でもその少しが


自転車に乗って


坂を下るように


信じられないまま


好きな歌とかを歌って


ちゃんとできたかどうかわからない


確かめる術もない


何かうわ言のようなことを言って


返信がある


猿は猫にはなれない


池に石を投げる


悪口ばかり


家族のような一瞬を大切にして


その他はどうでもよかった


重力に任せてうなだれる


ずっとそうしていればいい


もう少しこう、わくわくすることがあれば