日報

あるいは遺書

りゅう

千代さん

苦い


それを知っている


毛布にくるまる


橙色の夜


不時着する


昨日から明日への向こう


観葉植物、名前をつけた


心臓の周りが緊張する


きっと来ないだろう


冴えていく


攫って


惑星の運航に身を任せてばかりで


傷だらけの詩を保護して


今日は幼稚園ないの?


日陰を含んだ晴れが交錯する


ハッピーアイスクリーム


どうでもいい青


痛みと引き換えに忘れよう


逆さま


いとも簡単に膨らむ


何かを含んだまま


ずっと本を探している


大きすぎる倉庫でずっと


跳ねないで


じゃあハワイに行こう


疑いもしないで


綱渡りを続ける


あなたには居場所がある


国境をまたいで


一歩進めるかもしれない


千代さん


そこで何をしているの


夕暮れだった


それが迫ってきた


関係なくて


形のない世界はどう?


記憶の窓を閉ざした