日報

あるいは遺書

りゅう

水に

よみうりランドに行かない?


影はぴったりと収まる


触れようとすれば


透明な水の質量


肺を犯していく


温度もない


生臭さが充満して


出口がない


言の葉は静かに揺れる


ちりんちりん


その痛みを想像することができる


秘密を嗅いで


橙色を泳ぐ


果てるまで


さようならって言わないで


鋏で切る


くっつける


存在することにすら理由が必要で


たくさんの言い訳を考えては捨ててきた


罪と罰はしんどい


政治家は全員嫌い


無人島に行かない?


冬の日の太陽みたいに


糸と糸が探り合っているのを見て


満たされる


もっとふさわしい言葉があったはずだった


あなたに手渡した記憶の欠片は


小さく固くなって


水になりたいと思った


指の間からするりと抜け出して


渡り鳥みたいに旅をしよう


色彩を集めて


また何か演奏するから